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本日ご紹介する一冊は、明治大学法学部教授で、社会言語学、理論言語学、心理言語学、神経言語学、法言語学、コミュニケーション論などを専門とする堀田秀吾さんによる行動習慣本。
ハーバード大学、スタンフォード大学、コロンビア大学などで実証された人間行動の原理や傾向から、「すぐやる」ために必要な考え方とアクションを導き出した、実践的な一冊です。
なぜわれわれが現状維持に甘んじてしまうのか、なぜ言い訳ばかりで行動できないのか、その理由を明らかにした上で、どうすれば行動できるのか、先延ばしをなくせるのか、科学的に証明されたノウハウを提供しています。
昔、ゲスト講師として参加した自己啓発セミナーで、「僕は必ず○○を達成する!」と参加者に叫ばせていた主催者がいましたが、どうやらあれは間違いのようですね(笑)。
本書で紹介されている、イリノイ大学アーバナシャンペイン校のセネイらの研究によると、「I WILL」(する!)のグループよりも、「WILL I」(するかな?)の被験者の方が、70%も正解率が高い。
これは、人間は変に意気込むよりも、自分で決める心の自由があった方が伸びやかに活動できる、ということのようです。
他にも、不安で動けない人や、対人関係で悩んで動けない人向けのアドバイスが載っており、あらゆるタイプの「できない」悩みに対応しています。
下手な自己啓発セミナーに参加するよりも、本書を一冊買った方が有益なことは間違いなさそうです。
さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。
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「すぐやる」ために必要なことは、動きたくなる状況をつくる+「5秒」やってみるこれだけです。
人間は、もともと現状維持で満足してしまう生き物
不安な状態からリラックスした状態に落ち着かせるよりも、不安な状態を興奮状態として捉え直したほうがパフォーマンスが上がる(ハーバード・ビジネス・スクールのブルックスの研究)
先延ばしグセの改善策(ローゼンタールとカールブリングの研究)
1.すぐに得られる喜びや報酬があること
2.他の行動の選択肢を減らすこと
3.失敗への不安を取り除くこと
行動を先に起こして脳をだますことによって、やる気というのはどんどん生まれてくる
自分を「すぐやる人」だと、ラベリングする
「WILL I」のほうが「I WILL」に比べて70%も正解率が高く、モチベーションも上がる傾向があった
好き嫌いとモチベーションにはあまり関係がない
未完のキリの悪いところで中断したほうが、記憶に残りやすい
場所の変化が多い人ほど、ポジティブな感情が高かった
ペンシルバニア大学のボルコヴェックらの研究によると、心配事の79%は実際には起こらないことが明らかになっています。しかも、残りの21%のうち、16%の出来事は、事前に準備をしていれば対処が可能
失ったものを数えるのではなく、得たものを数える
毎日親切な行動を行っている人よりも、1週間に1日だけまとめて5回行う人のほうが、「よい行いをした」と感じていた
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有名な研究が多く、行動経済学の本が好きな方には、既知の内容が多いと思いますが、普段、自己啓発書ばかりの方には、気づきが多い内容かもしれません。
ぜひ、読んでみてください。
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『世界最先端の研究が導き出した、「すぐやる」超習慣』堀田秀吾・著 クロスメディア・パブリッシング
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◆目次◆
序 章 なぜ、いつも「後回し」にしてしまうのか?
第一章 すぐやる!に変わる、超習慣とは?
第二章 「めんどくさい」をすぐやる習慣
第三章 「不安だから動けない」をすぐやる習慣
第四章 「迷って動けない」をすぐやる習慣
第五章 「対人関係で動けない」をすぐやる習慣
第六章 それでも、「すぐやる」ができないあなたへ
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