【Web3の世界はどうなるか?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4295202819
本日ご紹介する一冊は、株式会社gumi、株式会社フィナンシェなど、複数社の創業者であり、現在は株式会社Thirdverseでメタバース事業にも挑んでいる著者が、メタバースと、GAFAM以降のWeb3の行く末を論じた一冊。
「本書を読むにあたり」の部分を、尾原和啓さんが担当しています。
これまでのWebの変遷や、Web2.0が抱えていた問題点、Web3へ向けての各社の試みなどが丁寧に紹介されていて、「メタバースって何?」「Web3って何?」と戸惑う人には、福音とも呼べる一冊です。
なぜWeb3.0ではなくWeb3と書くのか、VRとARとMRの違いは何か、何がメタバースの発展の鍵なのか、どこにビジネスチャンスがあるのか…。
実際に経営者・投資家として、さまざまなビジネスに関わってきた著者ならではの視点で、詳しく解説しています。
GAFAMの次に覇権を握るのは誰なのか、中小企業や個人にはどんなチャンスがあるのか、読めばその辺りのヒントがゴロゴロ転がっています。
個人的には、著者が難しいとコメントしていた、教育かクリエイターコミュニティで一つ仕掛けてみたいなと思いました。
ファンビジネスを手掛ける人にとっても、ヒントがたくさん入っているので、著者はぜひ読んでみてください。
さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。
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テーマは「メタバース」と「Web3」。事実、彼が投資しているメタバース・Web3系のスタートアップは、NFTマーケットプレイスのOpenSeaをはじめ、Celsius、YGG、VEGA、Qredo、1inch、THETA、Epic Games、RecRoom、BeatGamesなど、いずれも将来
有望な企業ばかり(尾原和啓)
メタバースに入れていいのは、VR、AR、MR、XR、ミラー・ワールドです
NFTは、バーチャルファーストなコンテンツフォーマットのことであり、DAOはバーチャルファーストな組織のかたち
メタバースで決定的に重要なのが「センス・オブ・プレゼンス」=実在感。いま、そこに「いる」感じです
この実在感を作るために重要なことは次の二つです。
(1)レゾリューション(解像度)
(2)レスポンス
20年以内にはリアルの世界のGDPをバーチャルな世界のGDPが超える
Web3時代に考えなければならないのは「フェイスブックもグーグルもアマゾンも取れていない重要なデータは何か? そしてそれを吐き出させるインセンティブは何か?」
メタバースの発展にある3ステップ
(1)世界中のゲーマーを取り込めるか
(2)タブレットやPC市場(職場や学校)を取り込めるか
(3)ポストスマホ(ARグラス分野)
データをチェックすると、NFTによってそれが所有権を持つ本物かどうかがわかる
作品が売れるたびに、オリジナルの作者に20%のマージンが自動的に行くプログラムを作ることも可能
これまでのクリエイターエコノミープラットフォームは、YouTubeやTikTokのような広告モデルや投げ銭、サブスク、クラファンなどの商品系と色々とありますがすべてプラットフォーマーが利益を独占し応援したファンに金銭的メリットはありませんでした。これとは逆に、応援したファンにもメリットがある設計にすると、よりクリエイターエコノミーも加速する。これがDAOでやろうとしていることです
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本作りに関しては、なぜか横書きだったり、誤字が散見されたり、注釈なしに固有名詞を連発したりと、不親切な点が目立ちますが、話し言葉で書かれていてわかりやすいのと、何よりWeb進化の流れがビジネス視点も含め、すっきりまとめられています。
Web3におけるチャンスとは何か、どこにボトルネックがあるのか、知りたい方は、ぜひ読んでおくといいと思います。
おすすめの一冊です。
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『メタバースとWeb3』國光宏尚・著 エムディエヌコーポレーション
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◆目次◆
INTRO メタバースやWeb3がバズった本当の理由
CHAPTER1 これまでの流れを知ると、Webが行き着くゴールが見えてくる
CHAPTER2 メタバースとは何か?
CHAPTER3 次世代インターネットWeb3を徹底解説
CHAPTER4 メタバースとWeb3が辿り着く未来の姿
LAST CHAPTER メタバース、Web3の事例から見るビジネスチャンス
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