【気持ちの良いチーム作りのために】
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本日ご紹介する一冊は、ミラノ在住の国際エグゼクティブコーチ、ヴィランティ牧野祝子さんによる、フィードバックのスキル本。
著者は、コロンビア大学、INSEADのMBAを経て、国内外10カ国でキャリアを積んだ人物。現在は独立して、国際エグゼクティブコーチ、企業研修講師、コンサルタントとして活躍しています。
本書では、そんな著者が、「ポジティブフィードバック」の技術を紹介した一冊。
著者がこれまでに出会ってきた「ポジティブフィードバックの天才」たちのスキルをまとめ、「3つの柱」「5つのポイント」「7つのコツ」として紹介しています。
会話例やエピソードもふんだんに盛り込まれており、ついネガティブになりがちな方や、フィードバックが上手でない方でも、迷わず実践できるよう書かれています。
なるほどこのやり方なら、部下はもちろん、実践した上司もポジティブな気分になれそうな気がしました。
なかでも、「4つの承認」の使いこなしは、今すぐできそうな気がします。
【4つの承認】
・結果承認
・行為承認
・存在承認
・可能性承認
リーダー1年目の方には、特におすすめしたい一冊ですね。
さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。
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アメリカの心理学者ザイアンスは、刺激や人に繰り返し接すると、その頻度によって、好意度や印象が高まると言っています。これを「単純接触効果」といいます。その「単純接触」の内容が「この資料、わかりやすかったよ」「昨日も残業してくれてありがとう。助かっているよ」など、肯定的な内容(ポジティブフィードバック)であればなおさら、相手への印象が良くなり、人間関係構築へと繋がります
「何が、どう良かったのか」を上司が明確にポジティブフィードバックすることによって、会社や上司がその仕事に期待しているやり方や価値観などを、部下は理解できます
◆4つの「承認」を使い分ける
1.成果・結果に対して、承認する【結果承認】
2.相手が行った行為(まだ結果が出ていないものも含む)に対しての承認【行為承認】
3.相手の存在を承認し、大切に扱う【存在承認】
4.将来(未来)の可能性について信じ、期待し、それを肯定的に応援する【可能性承認】
「当たり前」の結果に対しても声をかける
◆3つの柱
1.「強み」「得意」にフォーカスする
2.仕事の割り振りは「得意」をベースに行う
3.目標は「実力プラス5%」で設定する
◆5つのポイント
1【頻度】短いスパンで定期的に行う
2【タイミング】「その場ですぐ」で効果は何倍にも上がる
3【場所】会議室でなくても、歩きながら伝えてもOK
4【何を、どうして】「具体的に」「なぜ」を明確にする
5【どのように】相手がポジティブになるように伝える
◆7つのコツ
1.承認と改善点の割合は8対2で行う
2.ネガティブをポジティブで包む
3.「では、どうするか」と未来思考で考えさせる
4.改善点は相手への期待と共に伝える
5.言葉使いや言い方をポジティブにする
6.一緒に考えて、相手に答えを出してもらう
7.「どう思う?」と聞いてみる
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文章全体から、ポジティブなエネルギーが流れていて、読んでいてとても気持ちの良い本です。
内容はシンプルですが、今すぐ実践したい方には、コンパクトにまとまっていて良いのではないでしょうか。
ぜひ、読んでみてください。
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『ポジティブフィードバック』ヴィランティ牧野祝子・著 あさ出版
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◆目次◆
Chapter1 ポジティブフィードバックが自ら動く「できる」部下を育てる
Chapter2 ポジティブフィードバックの基軸となる4つの「承認」
Chapter3 部下のやる気を3倍上げる5つのポイント
Chapter4 部下に伝わるポジティブフィードバック 7つのコツ
Chapter5 組織・チームが強くなる360度フィードバック
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