【時間の達人になる!】
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本日ご紹介する一冊は、シリーズ累計80万部を突破した、「超基本」シリーズの時間編。
昔から、ビジネス書では「時間」のテーマは売れると相場が決まっていますが、本書はちょっと毛色が違う一冊。
科学者・哲学者が考える時間の概念や、相対性理論、タイムトラベルや動物によって違う時間の話など、「時間の本質」を捉えることから、この人気テーマに迫っています。
時間術というと、つい「限られた時間にどれだけ詰め込むか」という発想になってしまいますが、それでは精神的な豊かさは手に入りませんし、何より創造性が発揮されないため、皮肉なことに生産性も上がりません。
ブラック企業が設備投資や教育にお金・時間をケチってかえってお金や時間を失ってしまった、なんて昨今ニュースになった事件もありますが、これも時間やお金の概念を正しく認識していないことが原因でしょう。
経営者・リーダーたるもの、時間の効率化だけでなく、時間の哲学についても、一家言を持つべきだと考えます。
なぜなら、そこから利益も顧客満足も生まれてくると思うからです。
スターバックスのように、あえて席数を減らし、顧客満足を高めながら高付加価値を実現するのか、立ち食いのお店や1000円カットの理容室のように、ひたすら回転率を上げる経営をするのか。
どちらも、経営における時間や利益をどう捉えるか、顧客の時間や満足をどう捉えるかを、経営として表現したものだと思います(どちらが正解というわけではありません)。
おそらく本日の一冊は、みなさんの時間哲学の形成に、一役買う一冊になると思います。
さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。
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時間とは時空の1つの次元
すべての人に共通する「時間」はない
ムダを省きすぎると新たなものを生み出す時間を失いかねない
ニュートンの絶対時間への最も有名な批判は、19世紀の物理学者マッハによるもの。マッハは「世の中のあらゆる時計がなくなっても時間は流れるが、物質が存在しなければ、単に時間が流れないだけでなく、時間そのものが存在しない」と論じました。この考え方に、アインシュタインは大きな影響を受け、のちに相対性理論を作りあげたのです
時間の不足感がない人のほうが幸福度が高い
スキマ時間を賢く活用するために欠かせないのが、スキマ時間ができたときに何をするかを事前に決めておくことです。このとき「1分」「5分」「10分」と、時間の長さに応じて、できる仕事を定めておきましょう
1年後や半年後よりも具体的なプランが立てやすい3カ月先の大タスクを「3カ月ガントチャート」を使って中タスクに分解したら、1週間のタスクに細分化します。こうすると、1週間のタスクのうち、最低1つは未来のタスクを行うことになります
次に見積もりを設定するときに「結果時間」を役立てる
バッファ時間が心のゆとりも生む
ルーティンをラクにする3つのポイント
1.家事やモノのミニマム化
2.便利アイテムの活用
3.有料サービスの導入
家事を効率よく進めるコツは、同じ場所でできることをまとめ、流れ作業の仕組み化をすること
自分の役割を5つに分けてみる
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時間術の基本のようなことも書かれていますが、科学的見地から見た時間から論を始め、時間の意味や活用法を説いた点が新しいと思います。
見た目はマニュアル書ですが、限られた時間で、人生を最大限豊かに生きるためのヒントが書かれた、興味深い一冊です。
ぜひ、読んでみてください。
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『今さら聞けない時間の超基本』二間瀬敏史、吉武麻子・監修 朝日新聞出版
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◆目次◆
Chapter1 時間の秘密
Chapter2 仕事と時間術
Chapter3 生活と時間の話
Chapter4 人生と時間
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