【全米ベストセラーの「紳士の教科書」】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763139754
先日、Clubhouseで知人のルームに入ったら、「どうしたら日本の男性に、レディーファーストを教えられるか?」という話題になり、自分の高校時代の体験をお話しました。
土井は高校1年生の時に、アメリカ・アリゾナ州にホームステイしたのですが、ホストファミリーとなったドイツ人のお金持ち夫婦が、がさつだった土井に、いろいろと指導してくれたのです。
その時に教わったのが、「レディーファースト」の原則、具体的には、「女性の荷物を持つ」「ドアはあけたらおさえる」ということでした。(やり過ぎて、自分の荷物を忘れ、最初の海外でパスポートを忘れてくるハメになったのですが・苦笑)
本日ご紹介する一冊は、そんな欧米のジェントルマンシップを教えてくれる、話題の一冊。
世界20言語に翻訳され、全米で20年以上ベストセラーを続ける、『HOW TO BE A GENTLEMAN』の邦訳です。
※参考:『HOW TO BE A GENTLEMAN』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1401604730
極めてシンプルな表現で、マナーのポイントを伝えているので、直接英語版で読んでも面白いかもしれません。
日常のマナーから装い、ディナー、言葉遣い、招待する/される時のマナーまで、必要なことが過不足なくまとめられています。
劇場で座席を横切る時の作法や手拍子のタイミング、タキシード着用のルール、ディナー・ナプキンの使い方、チップを渡す時のルールまで、欧米文化圏で仕事をする人なら、知っておくべきルール・マナーがしっかり網羅されています。
「ディナーテーブルのセッティングの仕方」などの項目もあるので、接客業の方にも役に立つでしょう。
そして、普通は縁がないと思いますが、万一「王族」「大統領」「ローマ法王」に謁見することになった場合のマナーについても、言及されています。安心ですね(笑)。
著者は、アメリカでエチケット・マナーについて最も詳しいとされる、ジョン・ブリッジズ氏。
「ディスカバリーチャンネル」「トゥデイ・ショー」「CBSサンデー・モーニング」にも度々登場し、ニューヨークタイムズ紙でも取り上げられた人物です。
さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。
—————————-
フォークを床に落としてしまったら、拾ったほうがいいのかそのままにしておくべきか、いまでも知っている必要がある(答えは「拾って替えのフォークをお願いする」。床に自分が落としたものを放っておくことはしない)
混雑した劇場の座席を横切る際、すでに席についている人に顔を向けるのが紳士だ。紳士は背中を向けたりしない
「手拍子」は促されてからする
紳士たるもの、式場や披露宴の会場に贈り物を直接持参しない。そのかわり、結婚式に先立って送るか自分で届ける
遺族にかける言葉は「お気の毒です、マグンソン夫人。ご主人はすばらしい方でした」などがよい。葬儀のあいだ、紳士は他の会葬者と会話をしない
紳士はドアを通る際、必ずうしろをちらりと見る。誰かの鼻先でドアを閉めたりしない。うしろから来る人の性別は関係ない
紳士は午後5時より前にはタキシードを着用しない。正餐用のタキシードを持っている場合、招待状に「ブラックタイを着用」と記載されていたら、それを着る
(ワインは)「ラベル」「コルク」「テイスティング」の順に進む
(ディナー・ナプキンは)席を立つときは「椅子の上」、食べ終わったら「皿の横」に置く
テーブルに女性がいる場合、女性がフォークをとるまで、紳士は料理に口をつけない
男性に自己紹介をする場合、握手のために手を差し出す。女性の場合、相手が手を伸ばすのを待つ
ワインは「常温」で渡す
(社交キスをされて)「口紅」がついたら栄誉の証。あとで拭く(中略)相手の前では頬を拭わない
紳士は決して注目の的にはならない。紳士の目標とは、自分のためではなく、友人や知人、そして世界全体のために、その場を暮らしやすくすることなのだ
—————————-
当たり前のことも書かれていますが、だからといって当たり前にできているわけではありません。
改めて、「きちんとしないと」と思い、気が引き締まりました。
香りに関する部分など、日本の文化と合わない記述もありますが、欧米の方とお付き合いがある場合は、読んでおいて損はないと思います。
ぜひ、読んでみてください。
———————————————–
『ドアはあけたらおさえましょう』ジョン・ブリッジズ・著
酒井章文・訳 サンマーク出版
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763139754
———————————————–
◆目次◆
はじめに フォークを落としたら拾うべき? そのまま?
紳士にふさわしい永遠不朽の10箇条
1章 日常
2章 装い
3章 ディナー
4章 言葉
5章 招待する
6章 招待を受ける
7章 人間関係
8章 職場
9章 備え
10章 究極のエチケット
最後に
訳者あとがき
この書評に関連度が高い書評
この書籍に関するTwitterでのコメント
同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)
お知らせはまだありません。