【仕事を円滑に進める処世術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/447811479X
本日ご紹介する一冊は、「ゴッドタン」「あちこちオードリー」「ピラメキーノ」などの番組を手掛けた、元テレビ東京社員、佐久間宣行さんによる一冊。
フリーランスの番組プロデューサーとして各方面で活躍し、YouTube登録者は40万人超、リアルでイベントをやると5000人が集まるという人気者が本を書くということで、何と22社から出版オファーがあったそうです(編集者・談)。
推薦者も豪華で、劇団ひとり、前田裕二さんがこんなコメントを寄せています。
「僕はこの人に売ってもらいました」
(劇団ひとり)
「佐久間さんが20年以上かけて精錬した武器を1500円で買える時代」
(前田裕二)
『ずるい仕事術』と謳ってはいますが、書かれているのは、極めて正統派の仕事術・処世術。
雑務をクリエイティブな仕事に変える方法や、企画の採用率を上げる方法、社内でのアピール術、人間関係術など、実務面で役立つノウハウがいくつも書かれています。
著者が仕事から得た、苦い経験や感動エピソードも書かれており、若いビジネスパーソンが読めば、転ばぬ先の杖となること、うけあいです。
ある程度経験を積んだビジネスパーソンが読んでも、自らの仕事への態度を振り返る良いきっかけになると思います。
さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。
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監督から急に、明日の撮影で小道具として使う「サッカー部の女子マネージャーの手づくり弁当」を用意してこい、と言われたのだ。しかもそれは画面から見切れるくらいで、ストーリーには特に関係ない。心底、面倒だったし、命令口調にイラッとした。でもやるしかない(中略)女子高生の手づくり弁当なんて、想像もつかないしもらったこともない。何度かつくってみたものの、ウソっぽさが気になった(中略)頭を抱えて唸っていると、ふと思いついた。「そうだ、サッカー部のマネージャーなんだから、おにぎりをサッカーボールに見立てたらどうか?」そこで早速、海苔を六角形に切り抜き、まるいおにぎりに貼りつけてみた。不格好なサッカーボールが二つ、弁当箱に並ぶ。「これ、いいんじゃないか?」そう思うと他のおかずも気になった。ウィンナーはタコ、玉子焼きもキレイにしたい。時計を見ると、いつの間にか朝の5時。2時間後にロケがはじまる。(中略)現場に入り弁当を見せると、監督がこう言った。「ちょっと台本変えよう。この弁当をストーリーのメインにしたい」
ときどき「絶対に謝らない病」にかかっている人を見かけるけれど、そういう人を見ると、単純にもったいないなと思ってしまう。「謝れない」ことで失うものは大きい。正しく謝れば損することなど一つもないのだ
共有すべきは「進捗状況」と「優先順位」。これはなるべく早く共有したい。なぜか。理由は2つある。「上司を不安にさせたり、文句を言わせないため」「上司の上司に文句を言わせないため」
仕事はあえて、社内「初」を狙う
「メンツ地雷」を踏んではいけない
自分の得意を知ってもらえば、まわりはあなたに合った仕事を振りやすくなる
「イラついている実力者」と組め
佐久間流発想術(1)「反転法」
第一の反転は、「感情の反転」。世の中には受け入れられているけど、自分はおもしろくないと思っている。その盛り上がりに乗れない。好きじゃない。そういう違和感や感情を企画に生かす発想法だ。(中略)第二の反転は、「『当たり前』からの反転」。いまある「当たり前」や「常識」をひっくり返すことで、新しい企画にする方法だ
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個人的には、著者が監督から<「サッカー部の女子マネージャーの手づくり弁当」を用意してこい>と言われた時のエピソードが刺さりました。
ああ、仕事ってこうだよな、ここまでやるから感動とか楽しみがあるんだよな、と、原点に戻った気がしました。
前向きに仕事に取り組みたいすべての人に、おすすめしたい一冊です。
ぜひ読んでみてください。
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『佐久間宣行のずるい仕事術』佐久間宣行・著 ダイヤモンド社
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◆目次◆
第1章 仕事術編
第2章 人間関係編
第3章 チーム編
第4章 マネジメント編
第5章 企画術編
第6章 メンタル編
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