【アウェイで戦うキャリア術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757439342
本日ご紹介する一冊は、メタ(旧フェイスブック)COOのシェリル・サンドバーグ、アンドリーセン・ホロウィッツ共同創業者のベン・ホロウィッツ、グーグル元会長兼CEOエリック・シュミットがこぞって絶賛する注目の一冊。
アフリカ系アメリカ人女性として、ベライゾン、ノードストローム、ローパーテクノロジーズ、オクタの役員を務め、2013年にはビジネスインサイダーの「IT分野で影響力のあるアフリカ系アメリカ人」ランキングの2位、2015年にはニュースマックスの「アメリカで最も影響力のある100人のビジネスリーダー」に選ばれた、シェリー・アーシャンボー氏によるキャリア戦略本です。
アフリカ系アメリカ人女性というのに加え、アメリカでは珍しく、MBAの学位なしで有名企業のCEOに上り詰めたという著者が、どうキャリア戦略を立て、仕事でも人生でも成功を収めたのか。
人種差別、男女差別、結婚、出産、昇進交渉、転職などの実際も赤裸々に書かれており、CEOを目指す女性には、特に注目の内容です。
著者の成功を支えた両親の教えや、メンターの教え、著者がスピード出世を果たすために開発したキャリア戦略など、興味深い話が満載で、一気に読めました。
どんなタイミングで転職を考えるべきか、どんな時にどうリスクを取るか、仕事・プライベート両面で役立つ考え方が提示されています。
成長産業を狙うことや、出世のためのリサーチ方法などは、早いうちに知っておいて損はないと思います。
さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。
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自分のゴールは出自とは無関係である。生まれもったものを理由に成功を諦める必要はない
ゴールを設定し、計画を立て、必要なスキルを磨き、適切な姿勢を保ち、ゴールと矛盾しない選択を日々していけば、自分の運を改善することはできる
「インポスター症候群」とは、自分に向けられる社会的不条理を正しいと考えるようになる状態だ。年齢を問わず女性、しかも有色人種の女性に多く見られるが、知性と野心を兼ね備えた人物が不慣れな環境に身を置いたときにも起こる
◆インポスター症候群への対処法
1.自分は一人ではないことを理解する
2.批判的で自信を傷つける内なる声がすることを認識した上で、それが事実ではないと理解する。信じてはならない
3.自分を高く評価してくれる人を信用する
4.「実現するまではできるふり」をする
他者の言動に一喜一憂するのは、自分をコントロールさせるに等しい
スピード昇進を望むなら、成長期にある業種を選択するべきであるーー規模を拡大しているため、仕事の数も多く、昇進の機会も多い
自己決定力をもつには、3つの心理領域「コンピテンス、自主性、帰属意識」が満たされていなければならない
自分ができると周囲に知られたものは、あなたがやるべきだとされる。だから、自分はタッチしないで、他の人にやらせなければいけないこともあるのよ
業務の手を広げるほど、給与は低くなる
私は希望をはっきりと伝えるようにしただけでなく、周囲の全員に話しておくようにした。明確なゴールがあるならば、公言しておく。すると、それが自分のアイデンティティの一部になる
何らかの原因で正当な報酬や機会を与えられないなら、リスクをとって他をあたる勇気をもってほしい
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壮絶ないじめ、差別に遭いながらも、決してくじけなかった著者ですが、それが自身の性格だけでなく、戦略に基づいたものだったことが、読んでみてよくわかりました。
本書の推薦の辞を書いているシェリル・サンドバーグが、著書『LEAN IN』で、若い頃自信がなかったことを告白していますが、そういう方にこそ、おすすめしたい一冊です。
※参考:『LEAN IN(リーン・イン)女性、仕事、リーダーへの意欲』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532318971
ぜひ、読んでみてください。
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『AWAY GAME』シェリー・アーシャンボー・著
久木みほ・訳 ベン・ホロウィッツ・序文
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757439342
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◆目次◆
PART1 若き日の気づき
PART2 成功に向けた戦略づくり
PART3 計画を実行する
PART4 軌道修正
PART5 成功確率を上げる
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