【必読のバナナ】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761275774
本日ご紹介する一冊は、これまでに企画した本の累計部数が1000万部超、自著『パン屋ではおにぎりを売れ』もベストセラーにしてしまったカリスマ編集者、柿内尚文(かきうち・たかふみ)さんによる伝え方の本。
※参考:『パン屋ではおにぎりを売れ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761274999
タイトルである『バナナの魅力を100文字で伝えてください』の模範解答は、最後の方に書いてありますが(我慢できずに先に読みました)、本文では、伝わるコミュニケーションの「構造」や「法則」をまとめています。
ここまで論理的に書かれているからこそ、ヒットに再現性があるのだなと、改めて著者の実力を感じました。
インパクトを作るための「フリオチの法則」や、「比較の法則」、「伝わる」ための「7階建て構造」、「ファクトとメンタルの法則」「本能の言語化」など、再現性の高い、今すぐ使える法則が紹介されており、これで1400円は安いと思います。
本をベストセラーにしたい著者、編集者は必読ですね。
また、事例に商売の話が度々出てくるので、販売促進を考える経営者にとっても、役立つ内容だと思います。
人気の八百屋さんの話や、吉野家、ニトリのコピーなど、よく見るビジネス事例も、著者の解説で読むと興味深いですね。
帯によると、法則は全部で36個あるそうですが、使いやすいものから使って行くだけでも効果があると思います。
さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。
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ひとつは「ダメなものを伝えることで、良いものが引き立つ」という方法。「おすすめしない」ことを伝えることで、逆に「おすすめされたもの」の価値は高まります。これは、伝わる技術のひとつ「比較の法則」です
吉野家の有名なコピー「うまい、やすい、はやい」。このコピーには僕が考える伝わる技術のひとつ「ファクトとメンタルの法則」が使われています
編集者の仕事は、簡単に説明すると「価値を発見する」「価値を磨く」「価値を伝える」の3つで構成されています
『パン屋ではおにぎりを売れ』での工夫
・理論などが腑に落ちるよう「たとえば」の多用
・恋愛やレストランの話など、自分ゴトにしやすい事例の活用
・読者と僕の、本を通したキャッチボール
・「間」を積極的に活用
親近感をわかすコツ
コツ1 共通点を見つける
コツ2 相手に興味を示す
コツ3 自分のダメをさらけだす
コツ4 笑顔
伝え方のフリとオチは「振れ幅を大きくして、より価値を見える化する」
「フリ」と「オチ」の間に意外性、驚き、新奇性、憧れがあると、人の関心や興味が生まれます
名言にもフリとオチがよく使われます。高杉晋作の名言「おもしろき こともなき世をおもしろく」。この言葉、もしフリがなければこんな感じになってしまいます。「人生をおもしろく」
言いかえは、ビジネスの世界でもよく使われています。たとえば、形が悪い野菜を「訳あり野菜」と名づけたり、湖池屋が大豆たんぱく質を使った唐揚げを「罪なきからあげ」と命名しヒットさせたケースなどは、すべて言いかえですよね
自分の言葉に自信がないときは「外部力」を借りる
みんなの中にある「本能」を言葉にする
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本書がすごいのは、いわゆるコピーライティングだけでなく、タイトル、ネーミング、本文を書く際にも当てはまる「法則」を紹介しているところ。
これはもう、読むしかありませんね。
超おすすめの一冊です。
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『バナナの魅力を100文字で伝えてください』柿内尚文・著 かんき出版
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761275774
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◆目次◆
第1章 人は、正しいかどうかではなく「伝わったこと」で判断する
第2章 「伝わる」は7階建て構造
第3章 伝える技術X 伝わる技術
第4章 「伝わる」人が実践している4つの行動
第5章 「伝えるのが面倒な人」への対応策
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