【本当の自由を手に入れる物語】
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本日ご紹介する一冊は、がん闘病生活から奇跡の復活を果たし、現在は産業カウンセラー、TAマスターコンサルタントとして活躍する著者がつづった、「ほんとうの自分に出会う物語」。
主人に仕える勇敢な猟犬・ジョンは、ある時、主人が撃った獲物にとどめを刺そうとして、手負いの狼・ダルシャに出会います。
自らを「猟犬」と定義し、人間に仕えることに何の疑問も持っていなかったジョンは、ここでダルシャに強烈なひと言を浴びせられます。
「俺たちは誰かに『飼われる』ために生まれてきたんじゃない。俺たちの本質は『自由』だ」
戸惑うジョンに、ダルシャはさらにこう続けます。
「そうだ。そして、残念ながらお前さんはそれ以外の生き方を知らない。まるで知らない、何も知らない。だからお前さんは自分の頭では何も考えられず、ごくごく小さな世界の中で、習慣的・機械的・反応的にただ生存しているだけだ」
「ジョン、“生存している”と“ほんとうに生きている”とは、存在の形態が違うのだ。いまの君は生存しているだけだ。生きてはいない。それに気づくんだ」
ジョンは、ダルシャの勧めに従い、北の大地にあるという『ハイランド』に向かいます。
北の谷のイノシシ軍団、ベレン山の『赤い魔獣』、レグードゥの森のシーザー(皇帝)などと遭遇し、何度も危険にあいながら、ジョンはようやく「ほんとうの自分」が何なのかを悟ります。
読み始めたら最後、一気にラストまで読んでしまうこと、間違いなしの自己啓発寓話です。
さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。
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俺たちは誰かに『飼われる』ために生まれてきたんじゃない。俺たちの本質は『自由』だ
お前さんはトドメを刺した獲物たちに何か恨みでもあったのかい? その獲物を自分が生きるための糧として狩ったのかい? その者たちのいのちは、お前さんのいのちになったのかい?
ジョン、“生存している”と“ほんとうに生きている”とは、存在の形態が違うのだ。いまの君は生存しているだけだ。生きてはいない。それに気づくんだ
いいか、迷ったときは魂に聴くんだ。魂は全てを知っている
そんなこと、考えたこともなかった。食べたものと一緒になる。いのちが一緒になる。身体は死んでも、いのちは続いていく…
僕の一部になったウサギのためにも、僕はしっかりと生きていかなきゃいけない。それがウサギのいのちに対する責任だ。生きるということは、いのちに対して責任を果たすことなのかもしれない
肉体は魂の乗り物なのじゃ。エゴは御者にすぎぬ。魂こそがわしらの本質なのじゃ
引き返すという選択をすれば、いのちはながらえることができるだろう。でも、それがほんとうに僕の行きたかった場所なんだろうか? それが僕らしい生き方なんだろうか? それがほんとうの僕なんだろうか?
逃げれば逃げるほど“恐怖”と“不安”は追ってくる。いずれ、それに捕まって、そのほんとうじゃない自分が、ほんとうの自分に入れ替わってしまうんだ
苦しみとは、目の前に展開する世界に対する抵抗が創り出すのじゃ
全ての攻撃は、愛してほしいという心の声なのです
三つの生きる価値
1.『創造』するという価値
2.『体験』する価値
3.『態度』による価値
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猟犬・ジョンの物語を通して語られる、「ほんとうの自由」とは何か。
役割や責任、ポジションに縛られて身動きできなくなっている人に、生きるヒントを与えてくれる、必読の自己啓発ストーリーです。
結末はぜひ、自分でご確認ください。
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『さとりをひらいた犬』刀根健・著 SBクリエイティブ
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◆目次◆
第1章 旅立ち 魂の声を聴け
第2章 北の谷 身体・エゴ・魂
第3章 ベレン山 恐れを見抜く
第4章 アマナ平原 エゴの牢獄
第5章 レグードゥの森 目指す者たち
第6章 女神シャーレーン ゆるしと癒やし
第7章 最後の闘い すべてはひとつ
第8章 ウルム山 ほんとうの自分、ほんとうの自由
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