【これなら売れる。】
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「消費者に刺さるウリを見つける」
これは、マーケティングにおいて極めて重要な視点です。
本日ご紹介する一冊は、その「ウリ=訴求ポイント」の見つけ方を、プロが教えてくれるマーケティング書。
著者は、製造業のマーケティング・コンサルタントとして活躍中の、弓削徹さんです。
これまでにSONY、サントリー、JTをはじめ、計2200社のマーケティング活動を手伝ってきたというベテランが、豊富な事例とともに、効果的な「ウリ」の見つけ方を指南してくれる内容で、中小零細企業、個人にも役立つ視点が満載です。
ウリを2度変えてロングセラーとなっている「森永ホットケーキミックス」や、マニアックな大根のかつらむき器を作って成功した千葉県船橋市の町工場、「左利きグッズコーナー」を展開して話題となっている相模原の文具店など、ユニークな例が目白押しです。
マーケティングの世界では古典となっている事例も含め、バランスよく事例を配した、役立つ内容だと思います。
また、混ざってしまった球根を廃棄せずに「球根ガチャ」としてエンターテインメント商品に変えた事例や、台風で傷ついたリンゴを「落ちなかった」リンゴとして受験生に売り出した事例など、窮地に追い込まれた企業を救うアイデアも○。
通して読めば、一つくらいは今すぐ使えるマーケティングアイデアが見つかると思います。
さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックしてみましょう。
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言葉のサイズがビジネスのサイズを決める
誰に、何を、どう売るか
「森永ホットケーキミックス」が1957年に発売されたときのウリは、「憧れのホットケーキが家でつくれる」でした。それが、やがて「インスタントで手軽にパンケーキ」が焼ける手抜き商品へと変化します。そして21世紀のいまは何がウリなのかというと、「親子で一緒にクッキングの時間を楽しめる」となっているのです
時短ビジネスであることこそが、1000円カットチェーンの最強のウリ
「ウチから近いから」もウリかもしれない
スマホの部品が小さくなると、じつは1回の充電で使用できる時間が伸びます。なぜなら、部品のスペースが減るため、その空間分だけバッテリーの容量を増やすことができるようになるからです。これも連想ゲームなので、最終メーカーでさえ、すぐに答えを出せません。そのため、はっきりと「連続使用時間が30%伸びました!」と書いてあげる必要があるのです
理想のウリは「セツジツ」であること
「誰が買うの?」がちょうどいい
似た事例に「コンフター」があります。道路脇にある側溝のコンクリートでできたフタを、テコの原理を使って「よいしょっ」と持ち上げる道具です。これを見た人も、「いったい誰にとって必要なの?」といぶかしむことでしょう。購入するのは、建築関係で外構部の工事を請け負う会社や、町内会の人です
【リアル店舗5つの方向性】
(1)専門家
(2)サービス化
(3)イベント化
(4)スクール化
(5)BtoB化
衰退産業には残存者利益がある
球根は、花の色を指定して購入されるので、何色の花が咲くかわからない球根は売り物になりません。(中略)なんとか売り物にする方法はないかと考えたスタッフは、ガチャのアイデアを思いつきます
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ひさびさにこの手の本を詠みましたが、やはり商売は売り方次第。
新商品開発のヒントや、大逆転のマーケティングアイデアがたくさん入っており、じつにワクワクする内容です。
ぜひ読んでみてください。
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『即買いされる技術』弓削徹・著 秀和システム
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◆目次◆
第1章 お客様が欲しくなる「セツジツ」を探す
第2章 広げるな! ターゲットは絶対に絞ろう
第3章 「商品」ではなく「使い方」を売ろう
第4章 強みを活かす? 弱みも立派な武器になる!
第5章 ウリを拡散するには「このやり方」でいく
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