【自分で考えて動ける人になるために】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4815607605
本日ご紹介する一冊は、120万部を超えるベストセラーとなり、映画化もされた、『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』の著者、坪田信貴さんによる子育て本。
※参考:『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』
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子育ての本ではありますが、相手に自信や自主性を身につけさせる声がけの方法について説かれており、自信を取り戻したい大人、部下にやる気を出させたい管理職にもおすすめの内容です。
最近流行りの「言いかえ」要素を含んでおり、「人に迷惑をかけるな」ではなく、「迷惑はお互いさま。困っている人がいたら助けよう」といった感じで、より効果的な声かけの方法を指南しています。
同様に、「やめなさい」ではなく、「周りの人がハッピーになるように行動しなさい」、「この子はいつも~なのよね」ではなく「今回は~だったね」など、勉強になる言いかえ表現が満載です。
なかでも、著者が「可能性を奪う言葉」としてまとめている「拮抗禁止令」と、「13の禁止令」は、多くの親、上司がやりがちな表現なので、気をつけると良いと思います。
著者の坪田さんは、教育のプロであり、同時にマネジメントのプロでもあるわけですが、本書を読んでその理由がわかった気がします。
さっそく本文の中から、教育でもマネジメントでも役立つ部分を、赤ペンチェックして行きましょう。
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インターネットのおかげで「選択肢」は増えました。でも、自ら「選ぶ力」も「決める力」も、誰も教えてくれないし、自分の可能性を「信じる力」も育ててくれません
「苦手だね」と言われると子どもは苦手意識を持ってしまう
間違えた部分を一緒に確認して、「ここがむずかしかったね」「ここをやり直せば次は大丈夫そうだね」と話せば、「得点できなかったテスト」が宝に変わります
自分で選ぶことができるようになるためには、「自分には価値がある」と感じていることが重要です
『やめなさい』と制限をかけるのではなく、その子に合った可能性を見せること
「英語くらい話せないと、これからの時代は活躍できないよ」と言われても、ワクワク感ゼロですよね。「英語が話せるようになったら、世界中の人と友達になれるよ」とか「あなたの作品を英語で発表したら、世界中で見てもらえるようになるよ」といった話なら、きっと目が輝くはず
レストランで子どもが走り回っていたら、「走っちゃダメ! 迷惑でしょ」と言うのではなく、「周りの人をハッピーにさせてごらん」と言ってみてはどうでしょうか
たとえば外でおにぎりを食べていて、地面に落としてしまったとき、泥だらけのおにぎりを拾ってそのまま食べようとしたら、ほとんどの人は「汚いからやめなさい」と止めるでしょう。でも、出雲さんのお母さんは止めません。やりたいようにやらせておきます。泥だらけのおにぎりを口に入れたら、まずいから出します。子ども自身が食べるのをやめるはず。だから止めなくてもいいという考えだったのです(ユーグレナ出雲氏の話)
×「将来なりたいものはないの?」
○「こういうことをするのが面白いんじゃない?」
×「もうちょっと頑張れたね」
○「どう思った?」
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子どもの認知を歪ませる親の言葉の特徴と、全部で28の言いかえ例が出てきます。
全部をそのまま実践するのは大変かもしれませんが、根底にある考え方は一緒なので、慣れれば自然に使いこなせるようになるのではないでしょうか。
ぜひ読んでみてください。
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『「人に迷惑をかけるな」と言ってはいけない』
坪田信貴・著 SBクリエイティブ
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◆目次◆
序 章 日本の子どもたちの多くは、可能性をつぶす「呪い」をかけられている
第1章 「人に迷惑をかけるな」と言ってはいけない 「自分から動けなくなる」呪い
第2章 「今忙しいからあとで」 「自分の気持ちを伝えられなくなる」呪い
第3章 「うちの子なんて……」 自信を失わせる呪い
第4章 「勉強しなさい」「集中しなさい」 やる気を失わせる呪い
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