【不易流行】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4495540858

本日ご紹介する一冊は、雑誌「商業界」の元編集長で、現在、商い未来研究所の代表を務める笹井清範氏が書いた、注目の一冊。

25年間で4000社以上を取材したというベテラン記者の、事例たっぷりの論考で、商売人は必読の内容です。

タイトルに、「たった四つの繁盛の法則」とありますが、本書で著者が提唱するのは、マーケティングの４Ｐに代わる、新たな４Ｐ。

１．STORY-RICH PRODUCT
２．PHILOSOPHY
３．PROMISE
４．PERSONALITY

まさに時代の変化を捉えた、興味深い法則だと思いました。

取り上げられている事例は、石川県金沢市の「芝寿し」、大分県大分市にある眠りの専門店「いとしや」、新潟県妙高市にあるジーンズショップ「マルニジーンズ」、東京・かっぱ橋の料理道具専門店「飯田屋」など、マニアックな事例ばかり。

いずれも時代に合ったビジネスを展開している優良企業で、かつ中小零細企業の参考になる事例ばかり。

事例だけでも読み込むと、商売のヒントが見つかると思います。

さっそく、本文の中から気になった部分を赤ペンチェックして行きましょう。

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◆新時代の４Ｐ
１．STORY-RICH PRODUCT（物語性豊かな商品）
２．PHILOSOPHY（哲学・理念）
３．PROMISE（約束・絆）
４．PERSONALITY（個性・人柄）

よい答えはよい問いからのみ生まれます。正解は業界や競合店を探しても見つかりません。本当の答えは、お客様に向き合うあなた自身の中にあるのです

【利便性消費】
商品・サービスに対するこだわりが弱く、多少高くても手に入りやすいものを買うという消費スタイルです。購入する際に、安さよりも利便性を重視するタイプで、44％と４類型の最大勢力であり、2000年から７ポイント増加しています

【プレミアム消費】
商品・サービスに対してこだわりが強く、多少高くても気に入ったものを買うという消費スタイルです。自分が気に入った付加価値には対価を払うタイプで、22％と４類型中の３番目であるものの、2000年から９ポイントと最高の伸び率を示しています

商人の幸福とは、買う人の幸福をつくるところにあります。だから繁盛という大樹は、売る者と買う人という幸福の双葉から育っていくのです

あなたは、あなたの商品に実印を捺しているでしょうか？

＜古くして古きもの滅び　新しくして新しきものまた滅ぶ　古くして新しきもののみ　永遠にして不滅なり＞
これは、「商人の道場」と言われ、数多くの商業者を育成し、日本商業の発展に貢献した商業界ゼミナール草創期の名講演家の一人、新保民八の言葉

「誰に」という対象を絞り込むと、多くのお客様に末永く愛される

どこにでもある商品を超えて、語る価値ある商品を育てよう

「かまいません。その一人が『やっと見つけた！』と喜んでくださる商品をどれだけ仕入れられるか、笑顔を生み出せる商品知識をどれだけ身につけられるかが私たちの商いです」（飯田屋）

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2020年４月に商業界が突然破綻し、著者もそのあおりを受けたわけですが、逆境にも関わらず独立し、引き続き商人の教えを伝えて行こうとする姿勢に、心打たれました。

「昭和の石田梅岩」と呼ばれた商業界創立者、倉本長治氏の教え、著者が見つけた新時代の４Ｐ、足で稼いだ事例の数々…。

労作と言って良い内容だと思います。

中小零細企業の経営者は、ぜひ読むことをおすすめします。

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『売れる人がやっているたった四つの繁盛の法則』
笹井清範・著　同文舘出版

＜Amazon.co.jpで購入する＞
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4495540858

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◆目次◆

PROLOGUE　明日のヒントは今日の事実の中にある
CHAPTER1　PHILOSOPHY　商いの「哲学・理念」を確立する
CHAPTER2　STORY-RICH PRODUCT　「物語性豊かな商品」をつくる
CHAPTER3　PERSONALITY　あなたらしい「個性・人柄」を磨く
CHAPTER4　PROMISE　お客様との「約束」を果たし、「絆」を結ぶ
EPILOGUE　愛される商品の10の心得