【サニーサイドアップ創業者の営業魂】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798064157
本日ご紹介する一冊は、東証一部上場企業、サニーサイドアップの創業者であり、営業の天才、高橋恵さんによる一冊。
土井は著書『「おせっかい」のススメ』を紹介した時以来のお付き合いですが、関わってみると、著者の「なんだか断れない」営業トークのすごさを実感します(笑)。
※参考:『「おせっかい」のススメ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569802524/
本書には、著者が初めて営業デビューした時の話から、印象に残っている営業エピソード、心構え、心をつかむ話し方のテクニックまでを網羅した一冊。
おそらく優秀なブレーンがいるのでしょう、余計な学術理論も盛り込まれていますが、何より読んでいただきたいのは、心の置きどころの話。
営業の古典名著である、『私はどうして販売外交に成功したか』を彷彿とさせる、良い内容でした。
※参考:『私はどうして販売外交に成功したか』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478540098/
相手に完全に拒絶された時にどう振る舞うか、奇跡の逆転を生むトークノウハウ、損得抜きの良い人間関係を生む秘訣など、営業ノウハウを超えた、生きる知恵がぎっしり詰まっています。
エピソードも感動的で、これは自信を持っておすすめできる一冊です。
さっそく、本文の中から気になった部分を赤ペンチェックして行きましょう。
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営業の神さまが笑ってくれる5つの秘訣
1.行動 2.スピード 3.情熱
4.愛情 5.人間力
営業は「こちらが考えていたとおり」の結果が出るとは限りません。むしろ、予想外のことが起きることのほうが多いでしょう。「考える」には限界があるのです。しかし「動く」には自分が諦めない限り、際限がありません
まずは、相手の心をあたため溶かさなければなりません。「口車に乗って買わされてなるものか」と、冷えて凝り固まった心には、何を言っても刺さらないからです
相手の企業は超大手。そしてこのときも、やはりつれない返事でした。しかし、どうしても諦めきれなかった私は、もう一度、広告宣伝課に電話をしたのです。すると、ラッキーなことに電話に出たのは先ほどと同じ担当者でした。そこで私の口から出たのが「千年でも万年でも待ちますから一度会ってください」という言葉です。相手の方はくすっと笑い、「僕のほうがそんなに待てないよ」と、会ってくださることになったのです
お客さまとアポを取る際に、よく「5日か7日か12日なら空いています」などと、お会いする候補日をいただくことがありますよね? こういうとき、私はつねに最短の日程を選んでいました
「損得」を考えている時間がもったいない!
「突然申し訳ありません、営業部長の渡辺さんに取り次いでいただけないでしょうか。東京からお電話した際、『会うことはできない』と断られてしまったPR会社の高橋と申します。本日は、断られた方のお顔を拝見しにうかがいました」
熱意を伝える言葉の秘訣 ※例は一部紹介
1.数字を使う
「千年でも万年でもお待ちします」
「1日は8万6400秒」
2.言葉を重ねる
「言ってみる、行ってみる、やってみる」
「頭を光らせるよりも足を光らせよう」
3.断定する
「石橋を叩く前に渡れ」
「今日がいちばん若い」
商品情報ではなく、共感したことで話を弾ませる
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著者が人生で初受注した時のエピソードと、サニーサイドアップ経営者の次原悦子さん(著者の娘)が社員に宛てたメールの中で述べた創業当時の話は、感動のあまり目頭が熱くなりました。
営業も人間関係も、最後はテクニックじゃない。
人として大切なことを教えてくれる、とても気持ちの良い一冊でした。
ぜひ、読んでみてください。
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『営業の神さまが笑うとき』
高橋恵・著 秀和システム
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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798064157
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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B093PP6Y9D
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◆目次◆
第1章 5秒で行動しないことには成功も幸福もない
第2章 「スピードは失敗に勝る」と心得よう
第3章 常識で挑まない 人の心は情熱で動く
第4章 知識や経験を超える「愛情」を持とう
第5章 人間力とは「おせっかい力」のこと
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