【傷つけないための会話術】
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本日ご紹介する一冊は、精神科医と心理研究家の2人が書いた、傷つけない会話の技術。
心の傷つきやすい人、あるいは既に心が傷ついている人と向き合う仕事のお二人だけに、興味深い内容です。
ベストセラーとなっている『言いかえ図鑑』が、感じ悪くならないための会話術だとすれば、こちらは相手を傷つけない、リスクを減らすための会話術。
※参考:『言いかえ図鑑』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763138014/
心理学的な見地から、良い会話例と悪い会話例、言いかえのテクニックが紹介されています。
極端語、悪意の比喩、断定語といった、リスクのある表現を避け、さらにノンバーバルで相手に悪印象を与えないための技術も紹介しています。
どうしても断らなければいけない時や、言いにくいことを伝える時など、人間関係には、一瞬緊張が走る瞬間があります。
本書で書かれている言いかえテクニックを駆使すれば、そんな時でも、相手と良い関係が築けるのではないでしょうか。
さっそく、本文の中から気になった部分を赤ペンチェックして行きましょう。
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最初に抜くべきトゲは《極端語》。たとえば、相手が2、3回くらい同じミスをしたとき、「いつも同じミスばかりして!」と叱ったりすることがありますよね。この「いつも」が《極端語》です。「2、3回」を「いつも」というように極端に表現してしまっているわけです
《極端語》には、「絶対」「ばっかり」「なんにも」「まったく」「~だけ」「本当に」「全部」「すべて」「完全に」「ちっとも」「大○○」「みんな」「超○○」などや、「世の中には山ほどいる」「世の中で君くらいのものだ」などの言い方もあり、会話のなかに頻繁に登場しがち
《極端語》で叱られると、相手はその極端語に対して「そんなことないのに」と反論・反発してしまいます
悪意の比喩は傷を深くする
×会社は仲良しクラブじゃないんだよ
○仕事とプライベートは分けようね
属している集団ごとけなさない
×まったく、今どきの若者はいい加減で困るよ
○まったく、あなたはいい加減で困るよ
AをほめるためにBを否定しない
断定語で決めつけない
×どうせやる気がないんでしょ
○やる気はあるんだよね
質問形式で責めない
×これで、このミスするの何回目?
○これで、3回目のミスだから繰り返さ
ないように気をつけて
患者さんが「こういうことがあって、こんな風に苦しくて」と言ったら、「こういうことがあって、こんな風に苦しいんですね」と言ってあげる
【過去化】が未来への希望をもたらす
最初に足すべき蜜は「名前」
ほめるときは「モノ→本人」の流れを忘れずに
断るときは理由と代案も伝える
言葉を相手に届けたければ、ほめるときは見つめる、叱るときは見つめない
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最近は、繊細な方が多く、気をつけないとちょっとしたことで人間関係が壊れてしまったり、ハラスメントになったりしてしまいます。
転ばぬ先の杖として、ぜひ読んでおきたい内容です。
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『会話の9割は「言いかえ力」でうまくいく』
津田秀樹、西村鋭介・著 アスコム
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◆目次◆
第1章 傷つける言葉のトゲや毒を抜く「言いかえ力」
第2章 傷つく言葉のトゲや毒から心を守る「言いかえ力」
第3章 人に好かれる人がやっている、言葉の蜜を足す「言いかえ力」
第4章 「言いかえ」効果が倍増する話し方、半減する話し方
第5章 大切な人との関係を深めるための「「言いかえ力」
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