【リーダーのための「内省」の技術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799327100
本日ご紹介する一冊は、ヤフー、LIFULLほか多数の企業で研修導入されている、リフレクション(内省)のスキルを、第一人者が語った一冊。
著者の熊平美香さんは、ハーバード大学経営大学院でMBAを取得後、日本マクドナルド創業者に師事し、現在、昭和女子大学キャリアカレッジの学院長を務める人物。
本書では、リーダーのための「リフレクション(内省)」の技術を、体系化。
これによって、自らの動機の源を知る、ビジョンを創る、腹が立ったことに冷静に対処する、失敗から学ぶなどが可能になると思います。
この「リフレクション」は、相談相手のいないリーダーが自らを修め、組織を率いる上で、興味深いメソッドだと思います。
本書では、リーダーが自分の判断や意見を、「意見」「経験」「感情」「価値観」に切り分けて可視化することで、内面を多面的に深堀りし、柔軟な思考を持つ技術を紹介しています。
「自分の原点に戻るリフレクション」や、「自分を解放するリフレクション」、「ビジョンを語るための4つの質問」も、参考になると思います。
自分のブランドを創りたい個人にとっては、自分を知る、良いきっかけになるでしょう。
さっそく、本文の中から、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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リフレクションの目的は、あらゆる経験から学び、未来に活かすこと
◆認知の4点セット
自分の判断や意見を、「意見」「経験」「感情」「価値観」に切り分けて可視化することによって、自分の内面を多面的に深堀りし、柔軟な思考を持つことができる
他者がどのように経験を意味づけているかを知ることで、自分とは違うものの見方から学ぶことができます
動機の源(大切にしている価値観)が満たされていないときは、何かに不満を持ち、課題を認識しているはずです。時には怒りすら感じることがあるかもしれません。そんなとき、心の中には「ありたい姿(理想)」のイメージが存在していて、その姿が実現することを願っているはずです。これが、ビジョンの種です
創造的な仕事は、「ねばならない」ではなく、「○○を実現したい」という「Want」が前提です。強いWantが、クリエイティブテンションになり、その先に、「隠していた解決策との出会い」があります
◆経験学習の4つのレベル
1.結果のリフレクション
2.他責のリフレクション
3.行動のリフレクション
4.内面のリフレクション
行き詰まったら、アンラーンする
◆SMARTゴール
SPECIFIC(具体的な目標)
MEASURABLE(測定可能)
ACHIEVABLE(達成可能でかつチャレンジのある目標)
RELEVANT(組織のニーズとのつながり)
TIME(時間軸、スケジュール)
◆ビジョンを語るための4つの質問
・何を実現したいですか?
・あなたにとって、それはなぜ大切なのですか?
・それに関連する過去の経験は何ですか? そのときに味わった感情も合わせて語ってください
・メンバーへの期待は何ですか?
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リーダーが自分の判断・意見のベースになっている感情や経験、価値観に気づくことは極めて重要。
本書は、リーダーが内省する際に、感情に囚われずに冷静に考える、良いヒントを与えてくれます。
ぜひ、読んでみてください。
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『リフレクション』熊平美香・著 ディスカヴァー・トゥエンティワン
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◆目次◆
第1章 リフレクション 基本の5メソッド
第2章 オーセンティックなリーダーになる
第3章 自律型学習者を育てる
第4章 コラボレーションする
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