【ニュースをやめよう。】
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本日ご紹介する一冊は、シリーズ36万部のベストセラー『Think Clearly』の著者が書いた、衝撃作。
※参考:『Think Clearly』
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今回はなんと、「ニュースフリー生活」のすすめです。
著者が指摘するニュースの問題点は、それこそ山ほどあるのですが、個人的に一番衝撃的だったのは、<複数のメディアを同時に消費する頻度の高い人ほど、前帯状皮質の脳細胞の数は少なくなる>というポイントです。
前帯状皮質というのは、注意力や倫理的な思考、衝動のコントロールなどをつかさどる脳の部位で、ここがダメになると、<深く掘り下げた内容の本を読んだり、深遠な思考をしたりするのに必要な回路は退化してしまう>のだそうです。
読書好きにとっては、衝撃的な結果ですよね。
ニュースやニュースビジネスを徹底的に叩いており、メディアでの紹介はなさそうなので、BBMではあえて取り上げることにしました。
オンラインでAIがわれわれ好みのニュースを配信するようになると、知的活動にどんなリスクが生じるのか。
気になる方は、ぜひ読んでみてください。
さっそく、本文の中から、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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情報の重要性よりも新しさに重きが置かれている危険性がある
「能力の輪」の内側に属する専門メディアには必ず目を通すべきだが、「能力の輪」の外側にあるものは無視するのが一番だ
情報は、今日ではもはや乏しい資源ではない──だが注意力は違う
実際には、Xというたったひとつの理由など存在しない。短くまとめるために、ニュースでは理由をでっち上げざるを得ないのだ
ニュースは、緊急の医療措置や企業再建や戦争地域での救助活動については報じても、それらの出来事が起きるのを防ぐための行為は報じない
結論。ニュースを消費すると、競争相手の範囲は全世界に拡大する
自分たちにはどうしようもないことについて連日聞かされてばかりいると、私たちは「受け身」になる
専門外の分野でアイディアの源泉を探し回ることに時間を費やす分、自分の「能力の輪」のなかを徹底的に調べることはできなくなる
地震の被災者や戦争難民や飢えに苦しむ人たちの運命が本当に気にかかるなら、お金を寄付しよう。注意を向けたり、労働力を提供したり、祈ったりするよりも、お金のほうがずっと役に立つ
ニュース産業がなければ「テロリスト」は生まれない
考察すると、哲学者たちのあいだに驚くべき共通点があるのがわかる。彼らの考えるよい人生には、必ずといっていいほど「内なる平静」がつきものなのだ
合理的な人生哲学は、必ず次の二点を礎に成り立っている。ものごとには自分が影響を及ぼせることと、及ぼせないことがあるということ。そして、自分が影響を及ぼせないことに対して感情を高ぶら
せるのは愚かだということだ
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個人的には、かなり前からニュース断ちをしているのでほとんどが頷ける内容なのですが、現在ニュース漬けになっている人には、読んでみると良いと思います。
心の平穏と、世界を正しく認識すること、知的創造を同時に実現するには、ニュース断ちは有効な方法かもしれません。
自分の「能力の輪」の内側にあることを勉強すべきという指摘も、もっともだと思います。
これはぜひ、読んでみてください。
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『News Diet』ロルフ・ドベリ・著
安原実津・訳 サンマーク出版
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◆目次◆
※多すぎるので省略します
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