【商品開発のヒントに。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4413113489
先日、Clubhouseに参加していたら、「料理を手軽にしたい」という料理研究家の人とトークになり、シャープの「ヘルシオ ホットクック」が便利だという話になりました。
お恥ずかしながら知らなかったのですが、この「ヘルシオ ホットクック」、食材を入れれば、あとはほったらかしで肉じゃがも筑前煮も作れてしまうという、スグレモノだそうです。
すべてのジャンルのヒット商品をウォッチするのは難しいですが、たまにはまとめてヒット商品をチェックする習慣を持ちたいもの。
そこで手に取ったのが、本日ご紹介する『365日ヒットのアイデア』です。
この本は、全部で365個のヒット商品・ロングセラー商品を紹介した、まとめ本。
画期的新商品を作りたい商品開発者、いまある商品をベストセラーにしたいマーケターに、オススメの一冊です。
なかでも、最初の方で紹介されている「睡眠用うどん」「めがね米」「石の缶詰」などのユニーク商品は強烈で、「こんなものが売れるのか!」と驚く方がいるかもしれません。
また、子どもの登下校の安全を考えた「ひっくり返せる名札」、妊婦の腰痛緩和アイテム「トコちゃんベルト」、折りたたみ可能なヘルメット「オサメット」など、徹底したユーザー目線でヒットした商品にも注目したいところです。
他にも、SGDsへのニーズから売れているアディダスの「パーレイ」、安くて利便性重視の若者に人気の狭小物件「QUQURI」など、若者のニーズを捉えて売れた商品なども並んでいます。
いずれの事例も、自社のヒット商品開発のヒントとなりそうなものばかりで、集めた労力に脱帽です。
さっそく、本文の中から、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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「セイロに並んだざるうどんの中で寝たい…」というひと言から生まれたのが、斬新すぎる発想でウケている「睡眠用うどん」。まさに見た目が“ざるうどん”のような掛け布団で、頭のもみほぐし専門店「悟空のきもち」の運営会社・ゴールデンフィールドが企画・開発した
福井県鯖江市といえば「眼鏡の街」として有名であり、コシヒカリ発祥の地でもある。そこに本社を置く福井精米が、2016年に発売したのが「めがね米」。農家をはじめ「眼鏡を掛けている人だけでつくった」といい、ユニークなパッケージで売り出したところ、発売直後からツイッターで「私も眼鏡。買うしかない」などと話題になり、毎年完売が続いている
発案したのは、トキめき鉄道の鳥塚亮社長。収入増を目指しグッズ販売に力を入れる中で、リスクの少ない「仕入れが必要なくて賞味期限がないもの」をつくろうとした結果、思いついたのが線路の石
の缶詰。“赤字に悩むローカル鉄道にとって線路は負債の象徴だが、その石を1個500円で売ることができれば、負債であるはずの線路が「資産」に変わる”と考えたのだ
文具メーカー・西敬が2006年に発売した「キッズ・ターナブル名札」。服につけたままワンタッチで名前が見えないように裏返すことができる商品で、受託製造も含めると、累計130万個以上を売り
上げている
「アラビックヤマト」にそっくりという「楽しい嘘」でウケているのが、「はちみつアラビックリ!? ヤマト」。これは液状のりと同じ赤いふたの容器に入ったはちみつで、1000本が3分、予約販売は4分で完売するという人気ぶりだ
母と子のやりとりの中で生まれたヒット商品といえるのが、アスクルの「やさしい絆創膏」だ。はがすときに痛くなりにくい、肌へ与えるダメージが少ないと、介護や教育の現場を中心に支持を集め、当初の予測を上回る売上を記録している
デスクとイスがすっぽり入る室内用テントがBauhutte(バウヒュッテ)の「ぼっちてんと」だ。2014年の発売当時は、中に入ると集中力が増すとして、特にゲーマーたちの人気を集めた。が2020
年、新型コロナウイルス感染が始まり、テレワークが増えると、自宅の仕事用に購入する人が急増した
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ひとつひとつの事例の掘り下げ方が甘いという指摘がありそうですが、今どきはネットに詳しく記事が載っているので、本書をとっかかりに使って、詳しく知りたいものは検索する、という使い方でOKだと思います。
マーケター、経営者、コンサルタントの情報アップデートのツールとして、また自社のヒット商品開発のヒントとして、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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『365日ヒットのアイデア』ビジネスアイデア総研・著 青春出版社
<Amazon.co.jpで購入する>
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◆目次◆
※多すぎるので省略します
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