2021年1月15日

『集中できないのは、部屋のせい。』 米田まりな・著 vol.5675

【自宅作業の集中力を高める】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569848346

本日ご紹介する一冊は、自宅作業の集中力を高めるための整理収納術。

東大卒の収納コンサルタントで、現在、寺田倉庫、三菱地所、住友商事が株主を務める株式会社サマリーで資金調達、データ解析を行う著者が、集中するための環境づくりを述べた一冊です。

株式会社サマリーは、月額250円から利用できる宅配収納サービス「サマリーポケット」を約100万人のクライアントに提供しており、本書では、その消費者調査結果に基づく片づけメソッドを提供しています。

リモートワークにより、家庭と職場が一体化した現在、部屋をどう機能的にし、生産性を上げるかは、ビジネスパーソンにとって死活問題。

そこで本書では、部屋を集中できる環境に変えるための合理的片づけメソッドを、微に入り細に入り紹介しています。

これまでの常識を覆す「捨てないお片づけ」や、使用頻度、自分にとっての意味で収納するやり方は、ビジネスパーソンにとって、極めて有用です。

本好きにとっては、「本は1冊も捨てなくていい」と書かれた157ページから160ページまでが参考になるでしょう。(159ページに書かれた本の分類案は、ぜひ読んでみてください)

祖父が脚本家、父が研究者という家庭に育ち、自らはビジネスパーソンであるという著者が書いているだけあって、極めて実践的な片づけメソッドが紹介されています。

さっそく、本文の中から、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。

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集中力を高める一番のコツは、異質なモノを、視界から極限まで取り除くこと

手っ取り早く集中したいのなら、メモ用紙に、やらなきゃいけないことを書き出しましょう

写真を撮影したら、次のチェックリストに取り組みましょう。いくつ当てはまりましたか?
□定位置がなく、出しっ放しになっているモノがある
□頻繁に使うモノよりも、滅多に使わないモノが、手前に置いてある
□今月一度も使っていないものが写っている
□その場所では使わないモノが置いてある
□行動を妨げるモノがある
□毎日使うものを取り出すのに、2アクション以上必要となる

週に1回以上使うモノしか、デスク周りには置かない

頻繁に使うモノは、半径1m以内に置く

モノを分類しやすくするコツは、「使用頻度」の軸でフォルダをつくること

同じ化粧品でも、毎日使うアイテムと、週末にのみ使うアイテムは、混在させるべきではありません

作業中に手に取る参考書と休憩時に読む小説に分ける、平日に着る服と休日に着る服に分けるといったように、利用シーンに合わせてグループ化することも忘れずに。「毎日使うモノ」と同様に、カテゴリで分けるのではなく、頻度・シーン別に分けましょう

しまうスペースに「余白」を設ける

最後に、「年に数回使うモノ」の収納です。「年次フォルダ」に分類されるモノは幅広いので、「いつ使うのか?」という視点でさらに3つに分類します。
(1)使う時期が決まっているモノ
(オフシーズンの衣類や布団、行事用品など)
(2)突発的に使うモノ
(キャンプ・スポーツ用品や来客用品)
(3)愛着があり「手に取りたい」モノ
(思い出の品、コレクション品)

日々の生活導線上で邪魔なモノから順に、視界から消していく

収納グッズを買うのは、サイズを調べてから

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データベースの思想を現実のモノの収納に当てはめ、捨てなくても整理しやすい、取り出しやすいシステムを考案した点が、画期的。

リモートワークで混沌としている家の空間をストレスなく整理し直し、1畳あれば書斎が作れる画期的メソッドも紹介されています。

ぜひ、読んでみてください!

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『集中できないのは、部屋のせい。』
米田まりな・著 PHP研究所

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◆目次◆

第1章 机にモノを置かないで!
第2章 よく使うモノほど近くに置く
第3章 インテリアに凝るのは最後の最後
第4章 紙や服は捨てずに共有する
第5章 あなたの部屋にも、書斎はつくれる

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