【「4つの資産」を駆使して人生を豊かにする】
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本日ご紹介する一冊は、編集者として累計1100万部の本を手掛けたという、作家・プロデューサー・編集者の長倉顕太さんによる自己啓発書。
タイトルは、『「やりたいこと」が見つかる時間編集術』となっていますが、実際には、若手がどうやってキャリアを構築し、人生で成功するかを書いた、自己啓発寄りの仕事術本です。
重要な主張は、人生は、「時間」→「能力」→「人脈」→「お金」の順に発展して行くと述べた部分。
一足飛びに「お金」に行こうとして不幸になっている人が絶えないこの世の中で、とても大切な主張だと思います。
本書のなかで著者は、時間をどう扱えば、よくクリエイティブでユニークな人間になれるか、独自の理論を述べています。
時間を「プロダクティブタイム」と「アンプロダクティブタイム」に分けて、より偶然を生み出せるようにする、1.5倍速で仕事をするなど、興味深い主張・ノウハウが書かれています。
また、良い人間関係を構築するために、コミュニケーションコストが低い人材になることを推奨しており、「コミュニケーションコストを下げる3つの方法」は特に参考になりました。
内容的には、20代、30代向けの内容ですが、リモートワークで自己管理が大事になっている昨今、すべての世代に役立つと思います。
さっそく、本文の中から、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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重要なのは、「やりたいこと」よりも「時代に合っていること」
たとえば、音楽業界ではミュージシャン以上に稼いでるDJがいるように、「作る人」よりも「選ぶ人」の価値が上がっています
まずは「時間」という資産を活用することです。そこから、「能力」→「人脈」→「お金」という順番でゴール地点に向かいます。この順序を間違えると、人生がおかしくなってしまいます。よくやりがちなのが、この順序の最後である「お金」を先にとりにいこうとしてしまうパターンです
一番安いものではなく、一番早いものを選ぶ。お金より時間が大切だとわかれば当たり前のことなのです
未来につながることを重視するなら、「自分の知らない知識」を持っている人や「したことのない経験」をしている人に出会わなければ意味はない
「未来につながっているかどうか」は、「未知」か「既知」かでわかります。「新しい」ものであれば、それだけで未来につながっている可能性が高いのです
これからの時代は、「クリエイティブ」と「ユニーク」が重要になります。(中略)人と違っていることこそが、生存戦略になってくるのです。そのためにも「アンプロダクティブタイム」が必要
時間についてもいくつかの「コンセンサス」が存在しています「会議は1時間」とか「昼休みは1時間」とか「飲み会は2時間」とか、あなたの周りにもとくに深くは考えていないけれど、なんとなく決まっている時間があるはずです。まずはそういったものを見直していくだけで、「プロダクティブタイム」はどんどん短縮できるはずです
1時間を45分もしくは40分単位にすることをすすめています。1時間で終わるものなら、45分で必ず終わるようにします。つまり、約1.5倍速にするということ
◆コミュニケーションコストを下げる3つの方法
1 即レスを心がけよう!
2 リマインドをしよう!
3 前倒しを意識する!
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若い世代にとって参考にになることがたくさん書かれた、自己啓発書です。
ビジネス書の問題点は、キャリアのフェーズによって正しいことが違ってしまうことですが、本書ではその辺のこともきちんと書かれています。
20代~30代前半のビジネスパーソンにとくにおすすめの内容です。
ぜひ、読んでみてください。
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『時間編集術』長倉顕太・著 あさ出版
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◆目次◆
CHAPTER01 誰も教えてくれなかった「人生のルール」を確認しよう!
CHAPTER02 「時間」はどんどん買おう!
CHAPTER03 「プロダクティブタイム」は1・5倍速で考える!
CHAPTER04 人生を豊かにする!「アンプロダクティブタイム」とは?
CHAPTER05 コミュニケーションコストを下げて「人間関係」を良くする!
CHAPTER06 人生100年時代の「人生デザイン」の授業
CHAPTER07 点が線になる15のアクションプラン
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