【これから給与・働き方はどうなるのか。】
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本日ご紹介する一冊は、アクセンチュア、日本総合研究所を経て、人事コンサルタントとして活躍中の著者が、これからの給与、キャリアを論じた一冊。
新型コロナウイルスの影響で、働き方が変わってしまった今、給与の仕組みがどう変わって行くのか、これからサラリーマンはどうやってキャリアを作って行けばいいのか、プロの視点から解説されています。
「当面の残業代と賞与が激減する」まではわかるものの、長期的にどんなことになるのか、予想もつかないという向きには、これからの生き方を考える良いヒントになると思います。
著者が予想するのは、給与が「場所と時間に対して払われなくなる」というもの。
それに伴い、同じ会社にいるだけで将来にわたって年功で給与が増え続ける、これまでのメンバーシップ型の給与体系はなくなり、著者がいう、「脱メンバーシップ型」の給与体系に変わって行く。
それに伴い、個人の働き方や職場での仕事の取り決めなどにも変化が出てくる。
本書では、そのような今後予想される変化について、著者が持論を述べています。
さっそく、本文の中から気になった部分を赤ペンチェックして行きましょう。
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職能型メンバーシップの会社から職務(ジョブ)型の会社に変わったとき、業務において3つのことが明確になる。
(1)個人としての責任・権限
(2)求められる成果
(3)短期間での成長期待
テレワークに際して管理職が注意すべき4つのポイント
1.適宜コミュニケーションをとれる環境を整備する
2.日々の業務ゴールを明確に伝える
3.適切に労務管理を実施する
4.部下を主役にするコミュニケーションを心掛ける
基本はDX(デジタルトランスフォーメーション)に先進的に対応しているか、人材多様化に対応しようとしているかだ。そのいずれかで可能性があるようなら、
その部署で頑張った方がいい
「あなたの職業でこれから新しく求められる知識やスキルやつながりは何か」それを得るための行動が、今考えるべき最優先のものだ
今存在しない仕事を考え出すことはできない。けれども、そこで求められるであろう要素を見据えて備えることはできる
DXに取り組もうとする企業を顧客にするような会社をまず探せばよい。そしてそれらの会社が、どこの業界、どこの会社をターゲットにし、どんな実績を上げてきたのかを確認すべきだ
優秀な人材は卒業を待たずとも、ビジネスの現場でどんな知識や技能が求められるかをあらかじめ知っておいた方がよい。そのためには積極的にインターン経験を積み、時には起業のチャレンジもしてみるべきだろう
「統合」機能領域では、次のような変革を行うようになる
●職務における品質責任の明確化
●一定役職以上の成果責任の明確化
●勤務場所と時間を定めた就業規則の修正
●管理職による部下マネジメント基準の変革
●人事評価基準の改定
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昇給率が引き下げられる、リストラが進む、賞与払いのローンができなくなる、退職金がなくなるなどの未来は、一部のサラリーマンにとっては死活問題。
今後は、これを前提に人生設計を立てないといけない、というシビアな現実が突きつけられています。
ただ、これから伸びる企業の条件や、望ましい働き方については明確に述べられているので、転職やキャリア作り、自己学習の指針にはなると思います。
ぜひチェックしてみてください。
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『給与クライシス』平康慶浩・著 日本経済新聞出版
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◆目次◆
はじめに 人事のプロは、知っている。
第1部 クライシスがやってきた
第2部 働き方のニューノーマル
第3部 生き方の当たり前を見直す
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