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本日ご紹介する一冊は、ビジネスパーソン1万8000人を定点カメラ、ICレコーダー、GPSで調査、AI分析した結果わかった、デキるトップ5%社員とデキない社員の違い。
本書によると、調査のサンプル数は、「5%社員」とそれ以外の社員約9000名、計1万8000名。
元マイクロソフトの業務執行役員で、現在は企業の働き方改革を支援するクロスリバーの代表、越川慎司さんが、調査の結果をまとめ、そこから導き出された仕事の原理原則を示しています。
これによると、デキる社員は、
・経緯よりも結果を重視している
・時計を見る時間が1・7倍多い
・「挑戦」を「実験」と捉える
・本を年48・2冊読む
・金曜日の夜に最も幸せを感じる
・会議の発言回数が22%多く、発言時間は24%少ない
今後、サンプル数が増え、AIがどんどん解析するようになると、採用や社員教育にも革命が起こりそうですね。
結論のほとんどは、既に多くのビジネス書で語られてきたことと重複しますが、改めて仕事ノウハウの正しさが証明された形です。
自分自身の働き方、職場やチームの働き方を見直す上で、貴重なヒントとなるので、チェックしておいて損はないでしょう。
さっそく、本文の中から気になったポイントを赤ペンチェックして行きましょう。
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「5%社員」の98%が「目的」のことだけを考える
一般社員の約7割は「失敗してしまったけど、頑張ったし、みんなとも協力できたからよかった」と考えます。しかし、「5%社員」は違います。「確かに、みんなで頑張ったし、やれることはやったつもりだったけれど、失敗したということは、どこかに失敗の原因があったのだ」と考えるのです
「5%社員」は、時間をとても大切にします。時計を見る時間は一般社員よりも1・7倍も多く、会議では期限や時間に関して2・3倍以上の発言をします
「5%社員」の85%が「挑戦」を「実験」と捉える
95%の一般社員は作業が終わった充実感に満たされ、「5%社員」は成果を残した時の達成感を目指しています
本をよく読むのも「5%社員」の特徴です。28社のアンケートでは、平均で1年につき2・2冊の読書をしていました。一方、「5%社員」はその20倍の48・2札を年間で読んでいました。
クライアント企業の社員総計16万人に対して実施したアンケートで、「幸せを感じるのはいつですか?」と聞くと、一般社員の57%は「土曜日の朝」と答えていました。(中略)一方、トップ「5%社員」の回答を分析してみると、最も幸せを感じていたのは「金曜日の夜」でした。(中略)「5%社員」が感じていたのは解放感ではなく達成感であることが追加ヒアリングによって判明しました
トップ「5%社員」は、完成度が20%で意見を求める
発言回数は22%多く、発言時間は24%少ない
「5%社員」はダ行を使って話す頻度が少ないのです。ダ行の言葉とは、「だけど」「でも」「ですから」「どうしても」
「5%社員」287名が使っていたタスク管理アプリのトップ5
・Trello
・Google Keep
・Asana
・Microsoft To Do
・Todo Cloud
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どんな調査を行ったのか、どんな結果が出て、それをどう分析してこの結論に至ったのかという詳細が一部抜けている部分があり、若干不満が残りますが、会議での発言頻度/時間など、明確に5%社員と95%社員の違いが書かれている箇所もあり、全体としては興味深く読むことができました。
デキる/デキないを資質の問題にしない。行動と習慣の結果として成果があると信じる向きには、とても役に立つ仕事のヒントです。
ぜひ読んでみてください。
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『AI分析でわかったトップ5%社員の習慣』
越川慎司・著 ディスカヴァー・トゥエンティワン
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◆目次◆
序章 AIで1万8000人分析してわかった、ずば抜けた結果を出す人の五原則
第1章 良かれと思ってやってしまう「95%社員」の行動
第2章 トップ「5%社員」のシンプルな思考と行動
第3章 トップ「5%社員」の強いチームをつくる発言
第4章 トップ「5%社員」のすぐやる習慣
第5章 今日からできるトップ「5%社員」のルーティン
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