2020年10月23日

『選んだ道が一番いい道』大宅邦子・著 vol.5624

【いい本だなあ。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763137735

本日ご紹介する一冊は、羽田空港の田辺書店で一番売れている、ANA伝説の客室乗務員、大宅邦子さんによる本。

新型コロナウイルスの影響で、航空業界は大打撃を受けており、これからリストラも進んで行くと思うのですが、そんななか、「CAを辞めようと思わない」とツイートしていた方がいて、「ああ、仕事ってそういうものだよな」と、温かい気持ちになりました。

高給取りの経営コンサルタントを辞め、パイロットになった著者が書いた、『グッド・フライト、グッド・ナイト』を勧めたのは言うまでもありません(笑)。

※参考:『グッド・フライト、グッド・ナイト』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152096039/

本書の著者、大宅邦子さんは、ANA初の「65歳定年まで飛び続けた客室乗務員」。

ちょうど国際線を始めるタイミングにキャリアが重なったこともあり、多種多様な経験を積まれたようですが、本書にはそんな大宅さんのサービス哲学、仕事哲学、人生哲学が綴られています。

感動エピソードあり、仕事訓あり、美味しいお茶の入れ方のノウハウあり…。

いずれのお話にも、著者の潔い人生観と丁寧な生き方が反映されており、読んでいて本当に清々しい気持ちになりました。

「業界が斜陽だから」「景気が悪いから」「コロナだから」…。キャリアにも人生にも、いくらでも言い訳はできるものですが、著者のように、『選んだ道が一番いい道』と腹を括れれば、人生はまた違った顔を見せてくるものです。

さっそく、本文の中から気になった言葉を赤ペンチェックして行きましょう。

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大きな変化や大きな方向転換だけが、幸せになる方法ではない、と。一つのことを、こつこつ続ける。あたりまえのことを、いつくしんで行う。そうやって、普段どおり、いつもどおりを続けていくうちに、人生がよりよいものに変わることもある

変化には二種類あるのかもしれません。「大きく変えることによる変化」と「続けることによる変化」です

毎日という点こそ、ていねいに。線は点でできている

今、目の前にある「あたりまえ」は、誰かが汗をかきながらつくり上げてくれたもの。いつか誰かのための「新しいあたりまえ」をあなたがつくることもできます

選ばなかった道は忘れなさい。後ろを向いたままで、上手に歩ける人などいないのです

選んだ道が、一番いい道。自分の道に咲いている花を見逃さずに歩く道のりは、きっと楽しい

相手を緊張させないことは、年長者のたしなみ

バースデープレートを作るというサービスの「花」の部分に集中できるのは、他のCAがお客様にお水のサービスをし、汚れたトイレをきれいにしてくれているからです。サービスのうち、そういった地味な「根っこ」の部分があるから、「花」のようなサービスができる。すべてはチームの協力で成り立っていることを、忘れてほしくはないと考えていました

お料理より後片づけ。瀟洒な家具より整理整頓。暮らしの中の「根っこ」を大切にする人はすてきです

次に使う人のことを考えてみませんか? 自分でない誰かが使いやすいように、気持ちよく過ごせるように。自分が、心地よさの起点になることもできるのです

「自分が一番」と思った瞬間、心が老けます。「もっとよくなりたい」と願えば、若い心で生きられます

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『グッド・フライト、グッド・ナイト』を紹介した時の件名は、「本書に出会えて幸せです」でしたが、本書に関しても、同様の印象を持ちました。

自分が選んだ道が一番いい道だと思って進めば、そこからきっと素敵な毎日が始まる。

そして、そんなひたむきなあなたを、人は必ず見ているものです。

天職を生きた人の本は、いつ読んでも気持ちいいものですね。

苦しい今だからこそ、ぜひ読みたい一冊です。

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『選んだ道が一番いい道』大宅邦子・著 サンマーク出版

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763137735

<Kindleで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B07W6SWXBR/

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◆目次◆

第1章 慣れすぎない自分でいる
第2章 変化をくれる「風」に吹かれる
第3章 半径一メートルから日常を整える
第4章 心の翼を広げなさい

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