【これは良書だ。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4815607338
本日ご紹介する一冊は、YouTubeチャンネルの登録者数が20万人を超える、大人気の転職・就職YouTuber、Utsuさんこと宇都宮隆二さんによるキャリア指南書。
キャリアに関しては、誰しもが「正解」を知りたいものだと思いますが、こんな不確実な時代にそんなものが存在するのか?
この難しい答えに、ズバリ結論を出したのが、本書『適職の結論』です。
キャリアの背骨を「自分がどうありたいか」に定め、そこから転職するかどうか、するならどんな条件、タイミングが正解なのか、さらに自分の強みをどうやって定め、転職活動でアピールして行くのか、細かな疑問への答えが、丁寧に書かれています。
著者は、1976年生まれ。無名の私立大学からIT企業に入社し、その後大手外資系企業5社を渡り歩いて部門長、会社役員、実業家を経験した人物(最後はSAPジャパン)だそうですが、本書には、6社を渡り歩き、役員として採用にも携わった著者の経験から、キャリア構築、転職のアドバイスが書かれています。
なかでも、20代と30代で意識すべき「強みの六角形」の話と、中小企業と大企業で異なる転職のタイミングの話、面接でアピールしたい3つの「なぜ」と1つの「何」の話は勉強になりました。
以前ご紹介した、『転職の思考法』同様、ぜひおすすめしたい一冊です。
※参考:『転職の思考法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478105553/
さっそく、本文の中から気になった部分を赤ペンチェックして行きましょう。
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イメージ(=憧れ)先行で職業を選ぶと、自分の価値観を心の隅に追いやり、本心を偽ってキャリアを選択してしまう
キャリアの背骨は「自分がどうありたいか」
「強みの六角形」を描こう──自分の軸を可視化する
20代のころの私で考えると、六角形には「オヤジ殺し力」「分析力」「巻き込み力」「対面説得力」「プレゼン力」「構想力」の6つが入ります
・20代の六角形は「ポテンシャルの枠組み」
・30代の六角形は、「それぞれの能力をどれだけ本当に使えるか」
「仕事を追いかける自分」になると、「今より大きな環境を求めるか、それとも、今いる環境を拡大するか」という2つの選択肢が生まれる
今の会社で培った実力が、今の会社ではない場所で、どのように、どれくらい通用するのか。この視点がないと、「同業、同規模、同職種」への転職というごく一般的な転職になってしまう
◆転職のタイミング
1.勤続年数
2.「今の会社が狭く感じられる」
中小企業で働いている人は、「一人前になってから実力のピーク時の間」に転職活動をしなければ、おそらく今よりいい環境に行くことはできません
大企業は「入社2~3年目」と「30歳手前」が節目
「何かをもたらす個人」になれ
今の仕事と「人生の目的」を一本線で結べ
本命企業には「直接応募」が鉄則
採用者の心の針を動かすには、
・転職の動機──「なぜ、今の会社を辞めるのか?」
・実績にまつわるストーリー──「なぜ、自分でなくてはいけなかったのか?」
・自分の意欲(理由と展望)──「なぜ、この会社に入りたいのか?」と「この会社に何をもたらしたいのか?」という3点を明確に示すこと。3つの「なぜ」と1つの「何」を言語化すること
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一部、本当は詳しくない業界に触れてしまったかな? と思う部分がありましたが、そこを除けば、有用なアドバイスがビッシリ詰まった内容です。
著者のYouTubeチャンネルも拝見しましたが、確かに派手さはないものの愚直かつ有用なコンテンツで、今まさに転職したい人にとって、役立つ情報にあふれています。
キャリア本の分野に、新たに有望な書き手が登場しましたね。
ぜひ読んでみてください。
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『適職の結論』宇都宮隆二(Utsuさん)・著 SBクリエイティブ
<Amazon.co.jpで購入する>
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◆目次◆
第1章 本当の強みの見つけ方
自分らしいキャリアを歩むために
第2章 今の会社か、転職か?
あなたの可能性を無限にする「スキルの抽象化」
第3章 絶対に後悔しない職業の選び方
キャリアパスの「方角」を定めろ
第4章 99%が気づけない転職の真実
やってはいけない転職活動
第5章 絶対に後悔しない会社選びの新ルール
イメージで入社すると損をする
第6章 ここからの時代のキャリア戦略
どこでも評価される人の「勘違いさせる力」
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