2020年10月7日

『未来を見る力 人口減少に負けない思考法』 河合雅司・著 vol.5612

【必読です。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569846866

2020年10月7日本日、イオンが2020年3~8月期の連結営業利益を前年同期比60.7%減の339億円になったと発表しました(ロイター)。

もちろんコロナの影響が大きいからですが、おそらくコロナが収まっても、苦境は続き、さらに本格的な人口減少と高齢化が襲ってきます。

高齢化社会になれば、郊外型の巨大施設はむしろ買い回りに不便。車の運転だって危ぶまれます。

もはや従来のモデルは通用しないのです。

本日ご紹介する一冊は、わが国の人口減少のインパクトを説いたベストセラー、『未来の年表』の著者、河合雅司さんが、「人口減少に負けない思考法」を説いた一冊。

昭和の拡大モデルを捨て、人口減少社会でどんなビジネスをすればいいのか、どう人生設計を立てればいいのか、具体的なヒントが書かれた、注目の一冊です。

小売店や飲食店、メーカー、農業ビジネス、教育ビジネス、自治体の経営まで、幅広く今後の課題と解決のヒントを説いた、じつに有用な一冊です。

不動産投資をする方にも有用な視点が示されており、これはぜひ買って読んでおくことをおすすめします。

もしお友達が都内に区分所有のマンションを持っていたら、赤ペンチェック部分だけでも教えてあげてください。

さっそく、本文の中から気になったポイントを赤ペンチェックして行きましょう。

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コロナ禍は「人口減少を前提とした社会へのつくり替え」のためのラストチャンスとなるかもしれない。コロナ禍で露呈した課題の解決策の多くは、人口減少対策としても有効だからだ

大型ショッピングセンターの将来を垣間見る象徴的な出来事が2019年9月に富山県で起こった。業界最大手のイオンの「イオンモール高岡」が増床オープンするにあたり、テナントとして入居している飲食店が新規のアルバイト店員を思うように集められなかったのだ。複数の店舗で東京・銀座のアルバイト給与水準を超える「時給1500円」に引き上げて募集する事態になったという

いつまでも量の多寡や業界のシェアに固執するのではなく、質の向上によって一つ当たりの価格を上げて利益高を増やすモデルへと発想を転換することである。人口減少社会では、消費者と同時に働き手世代の人数も減っていくのだから、全体の売上高が減っても社員一人当たりの売上高や利益を大きくすることは可能

人材の囲い込み策により、生涯賃金モデルは破壊される

優秀な人材をシェアするという発想

令和時代とは企業が「高齢者対策に追われる時代」であり、「高齢者のニーズに応えていく時代」

一番簡単な方法は高齢者を開発メンバーに加えること

今後は多くの“家電弱者”が生まれることだろう。高齢者マーケットが拡大するほど、買った製品を自宅ですぐに使えるようにしてもらいたいというニーズは大きくなる

「70代が入りやすい美容院」が求められる

海外で野菜工場を展開せよ

人口減少社会で問われるのは、地方ごとのオリジナリティーである。むしろ、他の自治体といかに違うことを実施するかにエネルギーを費やすべきなのだ

少子高齢化に伴い住宅を求める層が減っていく状況下において、分譲マンションのように財産を「区分所有」すること自体が極めて危うい

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自治体から地方企業、農業、学校まで、あらゆる経営主体に役立つ人口減少時代のチェックポイントが書かれており、今後何にどう取り組めばいいか、明確化する内容です。

個人の人生設計にも役立つ視点がたっぷり詰まっているので、これは買うことをおすすめします。

ぜひ読んでみてください。

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『未来を見る力 人口減少に負けない思考法』
河合雅司・著 PHP研究所

<Amazon.co.jpで購入する>
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◆目次◆

第1章 令和の時代はどうなるか
    ──イオンやアマゾンが使えなくなる日
第2章 こんな考え方はもはや通用しない
第3章 マーケットの未来を見る力
第4章 地域の未来を見る力
第5章 コロナ後を見る力
    ──「変化の時代」というチャンス

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