【30歳で150億？】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4838731108

本日ご紹介する一冊は、30歳で150億稼いだと言われる、イギリスの起業家・ビジネスコンサルタントのロブ・ムーアによるお金本。

イギリスでベスト＆ロングセラーになっているのことですが、著者が稼いだ150億の詳細がわからないのと、本書も「アマゾンＵＫ１位独走！」と謳いながら「国際経済部門」限定だったり、実体がどうもよくわかりません。

とはいえ、精力的に講演活動やPodcastを展開しているだけあって、説明がわかりやすく、お金本初心者には良い内容だと思いました。

お金持ちになるのを妨げる思考、お金の仕組み、複数の収入源を持つことの大切さなど、ベーシックながら大切なことがきっちり書かれています。

ノウハウより自己啓発寄りの内容ですが、示されている枠組みは、読者が雇われる側から雇う側、支払う側から受け取る側になるヒントとなるでしょう。

複業解禁となった現在、本書はどうやって本業以外の収入源を持つか、悩んでいるサラリーマンにうってつけの内容です。

貴重な時間を使わずにどうやって稼ぐか、どうすればミリオネアのマインドに近づけるのか。

さっそく、本文の中から気になったポイントを赤ペンチェックしてみましょう。

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なるほど、人生で最良のものは無償だ。愛、子どもと過ごす時間、子どもの成長を見守ってすばらしい思い出をつくること。自然での体験、美、アート、音楽、寛容さ、健康で長生きすること。お金だけでは買えないものはたくさんある。だが、それらを経験するには、自由な時間が必要だ。そのために資産からの受動的所得（passive income）が必要になる

お金は収益よりも支出に価値を置く者の手から、支出よりも収益に価値を置く者の手へと、より大きな額が移動する。言い換えれば、お金はそれをもっとも軽んじる者（つまり収益より支出に価値を置く者）から、蓄財、投資、複利によりお金を注ぎ込む者（つまり支出より収益に価値を置く者）へと渡るしくみになっている

お金を理解しているなら、消耗品やいずれ価値が下がるものを買ったりしない

一生懸命働くから、お金が稼げるのではない。関係があるのは価値とサービスだ

新しい服が欲しければ、なんらかの形で古い服を処分するのだ。モノであふれていては、満たそうにも空間がない。これは「真空の法則」という、よく知られている法則だ。欲しいものがあるなら、まずはそれを受け入れるスペースを空けること──この法則はすべての形あるモノに当てはまるが、心の中も同じことである

ここに投資やビジネス全般において覚えていただきたい、２つの基本ルールがある。
ルール１　気持ちが浮き立っているときには、正しい買い判断ができない
ルール２　逃げ腰になっているときには、正しい売り判断ができない

平均的な億万長者は収入源を３つ持っている。多くの企業はそれよりさらに多い

「稼ぎ方」にはレベルがある
１．業務請負
２．時給払い
３．月給または年俸
４．人を雇って稼ぐ
５．資産からの収益

他者を頼りにするが、支配はされないようにする。おたがい公正に、しかし毅然として交渉する。人を信頼するが、ただし確認は怠らない。「ポジティブ」と「懐疑」を自由に行き来できるようになれば、稼ぐ力はパワーアップする。目指すは「現実的な楽天家」だ

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個人的に痛快だったのは、「残業している人は金持ちになれない」と見出しがついた部分で、こう書かれていたこと。

「残業とは、かけがえのない時間でわずかなお金を稼ぐことだ」

本書を読んで、少しでも多くの日本人が、「時間を使わずに稼ぐ方法」に目覚め、豊かな生活を送れるようになればいいなと思いました。

ぜひ読んでみてください。

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『30歳で150億稼いだ私の思考法』ロブ・ムーア・著
春川由香・訳　マガジンハウス

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◆目次◆

はじめに あなたはゲームのルールを理解しているか？
平凡な家庭に育った私が、ミリオネアになるまで
第１章　99％の人が抱える「５つの大誤解」
第２章　「お金のしくみ」を知っている人は強い
第３章　お金持ちの考え方、その他大勢の考え方
第４章　最後に笑うために、今できること
第５章　一生の自由を手に入れる「錬金術」
第６章　今こそゼロから始める「最強の人生戦略」