【ないことは人を賢くする。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396617259
本日ご紹介する一冊は、絶対に働かず、奢られ続けるだけでTwitterのフォロワーが9万人を突破した、「プロ奢ラレヤー」さんによる人生指南書。
お金に困らず、ラクに、豊かに生きるための逆説の成功法則が書いてあり、「人生がしんどい」と悩む人にはおすすめの一冊です。
のっけから、<夢は叶いません><「99.9%」の夢は叶わない>と一見ネガティブなことが書かれていますが、じつは本書のメッセージは意外とポジティブ。
<プロ野球選手になることができるのも、少なからず「あきらめる」を行なってきた人間>
<一番大事なものをあきらめないために、まずは他のものをあきらめろ!>
なるほど、本質を突いていますね。
実際、著者の指摘通り、われわれは通常、「見栄」や「親」や「安定」のためにいろんなものを抱え込みすぎてしまい、結局本当に大切なものを犠牲にしているもの。
これらをあきらめることで豊かな人生が手に入る、というのはまさにその通りだと思います。
第2章、第3章では、実際にこれらの無駄なものを手放すためのステップを指南しています。
ステップ1「欲しいものリスト(100個)を作る」
ステップ2「99個をあきらめる」
には吹きましたが、これは自分の心と向き合うために必要な儀式かもしれません。
個人的に、「すべてが満たされると人は愚かになる」「ないことは人を賢くする」と考えていますが、そういう意味で本書は、「われわれが賢さを取り戻す方法論」です。
さっそく、本文の中から気になったポイントを赤ペンチェックして行きましょう。
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一番大事なものをあきらめないために、まずは他のものをあきらめろ!
「あきらめられない」理由は、だいたい見栄
そもそも見栄って何なのかっていうと、「ないものをあるように見せること」
どうしたらプロゴルファーになれる確率を上げられるのかといえば、単純化して考えてみれば、要は「ゴルフに関係ないすべての生活をあきらめちゃう」こと
欲しいものリスト作りの中で「~になりたい」「~が欲しい」「~したい」というものに直面したら、「自分が欲しいと思っているそれは、本当に自分が手に入れたいものを含んでいるのか?」と突き詰めて考えてみることが大事
自分の目的を果たすのに「より低コストでできる代替案はないか」と考えることは、人生の自由度を大きく広げてくれます
◆あきらめにくい6つのハードル
1.「親」をあきらめる
2.「家」をあきらめる
3.「結婚・子ども」をあきらめる
4.「食事」をあきらめる
5.「安定」をあきらめる
6.「嫌われたくない」をあきらめる
「親への罪悪感」というのが、ラクに豊かに生きるためにはコストがすごく高い。めちゃくちゃハードルになっているのです
これから実家を出てみようという人は、まずは家賃3万円の家に住んでみて、自分の中の許せなかった部分と妥協できた部分をリスト化する
誰かと価値の交換をするときに、あげることでしんどくならないもの、減らないものを相手にあげること
いくらプレゼントしても減らないものをあげまくって、無限の徳に『換金』する
どういった条件に当てはまる人間であれば、余剰物をもらえる生活が送れるのか
「笑えること」はお金があることよりも強い
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ここで書かれていることをすべての人が実践したら、社会がおかしいことになりそうですが(笑)、本当に追い込まれた時や人生の勝負どころでは、こういう考え方はアリだと思います。
著者の言う通り、さっそく欲しいものを100個リストアップして、99個捨ててみましょう。
きっと面白い気づきがあるはずです。
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『プロ奢ラレヤーのあきらめ戦略』
プロ奢ラレヤー・著 祥伝社
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◆目次◆
第1章 なぜ、あきらめると人生得するのか
第2章 あきらめたくないものに気づくための9ステップ
第3章 あきらめにくい6つのハードル
第4章 実践編 あきらめチャレンジ
第5章 番外編 「あきらめる」以上に何か欲しい人へ
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