【必読のキャリア漫画。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4418206019
本日ご紹介する一冊は、『転職の思考法』『天才を殺す凡人』など、人事・キャリア分野でベストセラーを連発する北野唯我(きたの・ゆいが)さんによる注目の新刊。
※参考:『転職の思考法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478105553/
※参考:『天才を殺す凡人』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532322537/
なんと今回は、「漫画仕立て」です。
月刊誌の副編集長・小林希と対立するベテラン編集者の本間健太郎、上司であり編集長の横田航、希の姉でありバリキャリの西村真奈美とパティシエを夢見る息子のマー君、さらに日本を代表するショコラティエの土尾紀男と愛弟子の上山公二という群像を描きながら、さまざまなタイプのキャリアと生き方を論じるという、ものすごい力技。
読者は、漫画の登場人物のいずれかに、自分のキャリア観・人生観を見ることになると思いますが、本書がすごいのは、この漫画と続く自己分析編に、あなたの直面する問題と解決策が予め示されていることです。
全体のボリュームの半分を占める第1章が漫画編、続く50ページほどがワーク編(自己分析)、その後これからの生き方を論じる著者の独白編と続き、最後の付録には漫画の登場人物によるインタビューがまとめられています。
スキル型、意志型、チーム型、バランス型とキャリアを4つに分けてそれぞれ課題とアドバイスをまとめた第2章「ワーク編」は、キャリアに悩む方には、特に重要な部分だと思います。
さっそく、本文の中から気になったポイントを赤ペンチェックして行きましょう。
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空想は知識より重要である。知識には限界がある。想像力は世界を包み込む(アルベルト・アインシュタイン)
世の中には、誰でもできるけど、誰もうまくはできないことがある
好きなことだけで生きていく道こそ、とてつもない高い技術が必要
どの世界にも「超一流」の人間と「一流」の人間がいます。その差はなにか? それは、生き方を体現しているか、です
絶えずあなたを何者かに変えようとする世界の中で、自分らしくあり続けること。それがもっとも素晴らしい偉業である。(ラルフ・ワルド・エマーソン)
リーダーの本当の価値ってさ、耳が痛い事実も、受け止められるか? でほとんど決まるのよ
もし迷ったとき、人が足りないからという理由だけで採ろうとするなら その人は、採らないほうがいい 反対に、人が足りているから、という理由だけで、採らないなら、その人は採ったほうがいい
華だけで勝負してきた人間は、その力を身につける努力を、おろそかにしてしまうことがある
スキル型のキャリアの最終到達点はいくつかのパターンがありえます。1つは「業界の誰もが知るナンバーワン職人」であり、2つ目は「実力者の右腕」であり、3つ目は、「活動家や篤志家」に近いキャリアです
意志型のキャリアの人は、20代~30代の中で、何が必要でしょうか。それはキャリアの途中(20代~30代)で「相手に損をさせない勝ち方を学ぶこと」と、「環境を強引にでも変える方法を学ぶこと」、そして「何度でも復唱できる自分の使命を見つけること」の3つ
「チーム型のキャリア」を歩む人にとって大事なことはなんでしょうか? 一つ目は職種・場所選び(中略)もう一つは「人を見る力」の習得です
バランス型キャリアの人が、20代~30代のときに特に身につけるべきことはなんでしょうか。それは2つあります。1つは、早い段階で、人を率いる経験を積むこと(中略)もう一つは、きちんと成果をアピールする術を身につけること
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本書の第3章の終わりに、著者が何を意識して本作りをしているのかに触れた部分があるのですが、これを読んで、なぜ著者がベストセラーを連発できるのか、わかった気がしました。
良い仕事・キャリアを作るのは、やはり意志や考え方なのですね。
漫画の後にワークが続くという構成も斬新ですが、さらに最後に、漫画の登場人物のインタビュー仕立てで大事なことがまとめられているのには驚きました。
本作りという意味でも、注目の一冊です。
ぜひ、読んでみてください。
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『これからの生き方。』
北野唯我・著 百田ちなこ・絵 世界文化社
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4418206019/
<Kindleで購入する>
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◆目次◆
第1章 漫画編(物語編)
第2章 ワーク編(自己分析編)
第3章 独白編(生き方編)
巻末付録(1)
特別インタビュー ~7つの生き方~
小林 希 「意思決定の回数」こそが、ビジネスパーソンとしての成長を決める
上山公二 “一緒に働きたい” という言葉の重みの違い
土尾紀男 働く一生の中で、何度も変えていく必要が出てきた“自分の役割”
横田 航 人は自分の身の丈に合った場所を自然に選ぶ
西村真奈美 成果を出せるのは他人と違う観点でものを見られる人
本間健太郎 時代が変わるというのは、“当たり前が変わる”こと
佐倉愛子 変わるなら自分の意思で
巻末付録(2)14の労働価値分析シート
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