http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756920942
今回のコロナショックでわかったことは、いざという時には「支払猶予が持てる会社が強い」ということ。
つまり、自宅で自分しか雇っていない、「ひとり社長」が最強だということです。
オフィスが自宅なら売上が入ってこなくても家賃を払う必要はありませんし、雇っているのが自分だけなら給与だって払わずにいられます。
そう、「ひとり社長」は、守りの面では最強なのです。
ただ、もちろん「ひとり社長」にも弱点はあります。
それは、労働集約的で、やり方を間違えると利益が頭打ちになる、つまり儲からないということです。
本日ご紹介する一冊は、そんなひとり社長の弱点である「収益性」「拡張性(スケーラビリティ)」を上げるための秘策を、経営コンサルタントである著者が述べた一冊。
著者はコンサルタントでありながら、コンサルティング事業のほかに講師育成事業、動画関連事業を営んでいますが、本書ではリソースの限られた「ひとり社長」でもできるビジネスモデルを、複数紹介しています。
どうやってビジネスモデルを作ればいいのか、どんな顧客を想定すればいいのか、どんな商品を作ればいいのか…。どちらかといえば、これから起業する人に読んでほしい内容です。
キャッシュフローを増やす方法や商品・サービスのデリバリーの考え方は、地味ですが、企業を存続する上で、重要なヒントとなるでしょう。
さっそく、本文の中から気になったポイントを赤ペンチェックして行きましょう。
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ビジネスモデルの設計・構築は、
(1)顧客を想定する
(2)商品を構成する
(3)デリバリー構造を設定する
(4)収益モデルを組み上げる
この4つの要素を組み上げ、一つに統合することと同じ意味です
しっかり利益を出すための商品選びや商品作りができているか。ここをどれだけ考え抜いたかで、商売の成否が決まるといっても過言ではないでしょう。それほど「何を売るか」は重要なのです
「商品が100ならデリバリーの労力は80、さらにはもっと少なく!」となるようなデリバリーの策を考えていきましょう
ニーズが顕在化している商品は買い叩かれる
5つの顧客モデル
(1)公共(国・地方自治体)向け
(2)個人(一般消費者)向け
(3)法人(&個人事業主)向け
(4)法人(&個人事業主)の先の個人向け
(5)個人の先の法人(&個人事業主)向け
4つの商品モデル
(1)モノを提供する
(2)役務を提供する
(3)コンテンツを販売する
(4)マッチングを提供する
価格によって変わるのは客数よりも客層
請負ビジネスの利益を最大化する方法
(1)契約内容を見直す
(2)見積もりを正確にする
(3)生産性を上げる
「やり方」というノウハウを有償で提供する
↓
ご自身でやるのが面倒だという方向けに請負業務として発注いただく
↓
そろそろ自分でできそうだけれども、設備や機材を買うのは……という方向けに利用料を頂戴して機材などをご利用いただく
自分の技術を売上に変えるビジネスには限界があります。そこで、次のステップに移るために「仲介」という切り口でビジネスを考えます
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経営コンサルタントには、年収3000万円の壁、いや下手すると1500万円の壁があると思っていますが、それはこのビジネスが労働集約的だから。
労働集約の罠から部分的にでも逃れ、スケールするビジネスを展開するために、中小零細企業の経営者、フリーランスはぜひ読んでおくといいでしょう。
おすすめの一冊です。
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『ひとり社長だから自由自在!驚くほど高収益なビジネスモデル設計法』
一圓克彦・著 明日香出版社
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756920942/
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◆目次◆
第1章 ひとり社長のビジネスモデル「基本のキ」
第2章 ビジネスモデルの顧客想定
第3章 ビジネスモデルの商品構成
第4章 ビジネスモデルのデリバリー
第5章 ビジネスモデルの利益構造
第6章 高収益モデルを作り上げる「3つ」の掛け合わせ
第7章 ビジネスモデルを発展させる営業戦略
第8章 ひとり社長の多角化戦略
第9章 ひとり社長のオペレーション戦略
第10章 ひとり社長10の掟
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