【家から出ない人に買ってもらうには?】
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本日ご紹介する一冊は、コロナ禍でも売れるマーケティングの実際を、経営コンサルタントの竹内謙礼氏がまとめた一冊。
もともとネットショップとアナログ店舗の両方を専門としている販促コンサルタントだけに、両者の違いをふまえた現実的なアドバイスが光ります。
ネット通販は立ち上げから事業を軌道に乗せるまでの時間とコストがかかりすぎるからおすすめしない、といった本音に始まり、どうすれば低コストでコロナ対応の販売体制を整えられるか、どう宣伝すれば効果的か、かなり具体的なアドバイスがなされています。
ホームページやSNS、動画、チラシに関しても、具体的な見せ方、謳い文句のアドバイスが載っており、ここまで実践的なコロナ対応マーケティングの本は、現状ないのではないでしょうか。
これから需要が増えるであろうエアコンやコロナ対応のウエディングサービス、ギフトビジネスなど、業種ごとの販促ポイント、アイデアがきちんとまとめられているため、読んでおいて損のない一冊です。
さっそく、本文の中から気になったポイントを赤ペンチェックしてみましょう。
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短期戦略の販促企画は、セール系の企画に絞ったほうがいいだろう。特別価格で販売したり、訳あり商品を販売したりする企画のほうが、この時期は反応がいい
見せ方を「悩みごと解決」に切り替えてみるとどうだろうか。同じ寝具でも、
「睡眠不足は免疫力の低下につながります」
「不安で眠れないときは寝具を変えるのが一番」
とキャッチコピーを変えるだけで、「寝るための寝具」から「悩みごとを解消する寝具」に価値観が大きく変わる
今後は屋外の販促イベントが増えていく
リゾート地で仕事をする「ワーケーション」という仕事のスタイルが定着し、コロナ禍を回避する人たちにとって、地方都市、過疎地が活性化していくかもしれない
危機的状況の中でのネットショップ運営はおすすめしないが、簡易的なネットショップを立ち上げて、非対面のビジネスを展開することは推奨したい。たとえば、メルカリやヤフオクなどの機能は、ネットのリテラシーが低い人でも使いやすく、1日あればかんたんに使い方をマスターすることができる
Googleマイビジネスに登録できる最新情報には、感染予防に対する取り組みの情報や、宅配、出張販売、予約受付などをおこなっている旨を記載するといいだろう。営業時間や定休日などが変則になる場合は、こまめに情報を更新する必要がある
夏に外出の自粛要請が出ていた場合、室内で過ごす人が多くなり、エアコンがフル稼働の状態になるかもしれない。エアコンが壊れてしまう人が続出することも考えられるので、電気店に仕事が殺到する可能性は高い。暑さに耐えられなくなった人は、さまざまなキーワードを使って、TwitterやGoogleで検索を始めることだろう。
「スピード対応 エアコン修理」
「千葉県 エアコン 翌日対応」
「エアコン修理 即日」
巣ごもり時期に消費者に読まれやすいブログのキーワードは、悩みごと解決型である。例えば、「マスク 洗い方」「車内 消毒方法」など、悩みごとはネットで検索されやすく、そのようなブログ記事は商品やサービスの購入につながりやすい
輸入商品に対しての警戒感から、「国産」という言葉に付加価値を求める消費者が増える
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ちなみにこのコロナの影響で、著者が配信しているメールマガジンの読者数は右肩上がりらしく、開封率も23%から27%まで伸びているとか。
生活スタイルが変わった時には、必ずビジネスチャンスが訪れるものですが、それをモノにできるのは、変化できる者だけ。
本書を読んで、巣ごもり消費の実態と販促手法を知れば、きっとチャンスがモノにできるはずです。
ぜひ読んでみてください。
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『巣ごもり消費マーケティング』
竹内謙礼・著 技術評論社
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◆目次◆
はじめに 巣ごもりの客を叩き起こせ!
第1章 冷静になって検証すると見えてくる「巣ごもり消費」の攻略法
第2章 戦略は「短期」「中期」「長期」で考える
第3章 初心者でもすぐできる巣ごもり消費のネット活用法
第4章 巣ごもり消費で「売れるもの」「売れるサービス」
第5章 新型コロナの巣ごもりで販促が難しい業種の攻略法
第6章 巣ごもり消費対策「売れる販促物」のつくりかた
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