【林家木久扇の人生訓】
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本日ご紹介する一冊は、20年に芸能生活60周年を迎える落語家、林家木久扇さんによる人生訓。
林家木久扇さんといえば、『笑点』最年長の天然キャラですが、じつはかなりの苦労人。
実家は雑貨問屋を営んでいたそうですが、東京大空襲で家が焼失。両親の離婚後、小学生の時からアルバイトをして家計を支えてきたのだそうです。
高校卒業後は、森永乳業に就職するも、数カ月で退職。漫画家の書生となり4年後に落語家になったという、紆余曲折の人生です。
本書は、そんな林家木久扇さんが、芸を磨くための考え方、人生がラクになる考え方を説いた一冊。
・「良い気」のそばにいきなさい
・現実に進んだ道を「正解」にしちゃえばいい
・苦手な人ほど名前を呼ぶといい
あたりは、読者がどんな人でも参考になる考え方だと思います。
さすが落語家だけあって、常にユーモアを忘れないところが素敵です。
それではさっそく、本文の中から気になったポイントを赤ペンチェックしてみましょう。
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僕はいつもお弟子さんにね、「売れてる人のそばにいきなさい」って言ってるんです。売れてる人にはそこに集まっている「良い気」がある
自分よりスケールの大きい人に会って生きざまを見聞きするとか、圧倒的な元気を放っている人を目の当たりにするとか──強い気にふれるとね、いつも自分はひどい目に遭ってる、自分は運が悪いな、みたいな“縮んだ気持ち”が祓われるんです
ひとりで考え込まずに、元気なもの、活躍してるものを見つけて、すぐそばに行ったらいい
自分のなかの鉱脈を見つけるにはね、一度、人生を簡単に時間割にするといい。自分が何に重きをおいているのか、優先順位がはっきり見えてくるんですね。僕の場合、1時間目は落語、2時間目はラーメン、3時間目はチャンバラ映画、4時間目は俳句、5時間目は弟子作り
自分が選べなかった道を「やっぱりあっちに行きたかったな」とか思ってみてもしょうがない。人は、現実に進んだ道を「正解」にしちゃえばいいんですよ
僕は生き延びるうえで大事なのは、人と同じことをしないこと、それからズルく生きることだと思っています。何か危ないことがあったとき、いちいちみんなに「どうしたらいいと思う?」「危なそうだから逃げましょうよ」とか言ってないで、「あ、ヤバそうだから逃げよう」って、個としてさっと動く。みんなが動くまで待たないで、自分だけ、あるいは家族を連れてさっさと動けばいい
いま現在カッコいい職種に向かうと無駄に倍率が高いし、その少し先を見ることが大事じゃないかと思ってます。裏道を歩んだ先に花の山があることもある
本番前、必ず鏡に向かって自分に言うんです。「今日の出演者のなかで僕が最高なんだ、面白いに決まってる。僕は自信を持って出て行きます」と
自分に金をかけてきた人は、醸し出すものが、どこか贅沢なんですね
苦手な人ほど名前を呼ぶといい
「個の饗宴」──自分のための宴を毎日催す
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タイトルに惹かれて読みましたが、『イライラしたら豆を買いなさい』の部分はあまり響きませんでした(すみません)。
個人的には、著者がどのような心持ちで落語に臨んでいるか、という部分が一番勉強になりました。
著者のファンはもちろんですが、自分の技を磨きたい方、道を究めたい方に特におすすめの内容です。
ぜひチェックしてみてください。
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『鈴木敏文の経営言行録』鈴木敏文・著
勝見明・編集 日本経営合理化協会
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◆目次◆
第1章 生きるということ
第2章 「まずは動け」の仕事術
第3章 家族・子育てについて
第4章 お金のトリセツ
第5章 人間について──忘れがたき人
第6章 笑う大往生
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