【大事なものを3つ選ぶ】
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本日ご紹介する一冊は、フェイスブック・ライブの開発者であり、現在はザッカーバーグ・メディア創業者兼CEOのランディ・ザッカーバーグ氏による一冊。
著者はとある有名インターネット企業の創業者の姉なのですが、CNBCのある番組に出演した際、司会者が「本日は○○のお姉さんをスタジオにお迎えしています」と紹介したところ、「ごめんなさい、『○○の姉』とまだ正式に改名したわけじゃないので、ぜひランディと呼んでくださいね」と返したそうなので、BBMでも、そこは伏せておきます(笑)。
タイトルにある「PICK THREE(ピック・スリー)」とは、人生の5大要素「仕事」「睡眠」「家族」「運動」「友人」の5つから毎日3つを選び、トータルでバランスを取るという考え方。
以前、ある会議に著者がパネリストとして登壇した時、このコンセプトを紹介したところ、世界中のビジネスメディアが報じて話題になったのだそうです。
本書では、その「PICK THREE(ピック・スリー)」の考え方と、それぞれの要素をどうバランスしていけばいいか、著者の持論を紹介しています。
ザッカーバーグ家の子育ての話や、起業家が成功するための考え方、女性がワークライフバランスを上手に取る方法などが書かれており、特に起業家、働く女性におすすめの内容です。
アンバランスを恐れるのではなく、「PICK THREE(ピック・スリー)」することでトータルでバランスを取っていくという考え方は、多くの人に希望を与えるのではないかと思います。
さっそく、本文のなかから、いくつかポイントをチェックして行きましょう。
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入学課の女性は私にこう言った。「ランディさん、わが校は2種類の学生を求めています。一方は、なんでもバランス良くできる学生。もう一方は、アンバランスだけど何かに秀でた学生。バランス良くできる学生は、クラスのリーダーになってくれます。ですが、そのクラスをぐっと面白くしてくれるのは、アンバランスな学生なんですよ」
毎日ぜんぶやろうとするのをやめて、人生でとくに大事なこと(仕事、睡眠、家族、運動、友人)に注目し、そこから毎日「三つを選んで」取り組んでみたらどうだろう? その三つをうまくできたら、次の日は別の三つを選べばいい
2016年にピッツバーグ大学のメディア・技術・健康研究センターが、アメリカに住む10代の若者1787人を対象に、11種類の主要ソーシャルメディア(インスタグラムやフェイスブックなど)の利用に関する調査を行った。すると、大半のソーシャルメディアを使っている(7種類から11種類)と答えた若者は、ほとんど使っていない(0種類から2種類)若者に比べて、うつや不安のリスクが3倍以上高くなることがわかった
一度にわずかなことだけに取り組めば、長い目で見て、あなたはもっと幸せになれる
◆ピック・スリーのルール
1.三つだけ選ぶ
2.でも、心配無用。明日は別の三つを選べる
3.罪悪感はなし
4.ちゃんとやる
5.記録をつける
スタートアップで、この手の問いに対する答えはただ一つ。私生活は捨てろ、だ。あのころ、「バランスが取れている」という言葉は、私の語彙に存在さえしなかった。巨大な成功が約束された仕事、あらゆる業界やものごとにとてつもない影響を及ぼす仕事を手がけるチャンスを得たら、人はバランスなど考えない
人生の一面にひたすらアンバランスになっているあいだ、ビック・ツーが置き去りになっていることは覚えておきたい。仕事、睡眠、家族、運動、友人をできるだけ均等にシャッフルしよう
できれば週に最低1日、「仕事」をまったく選ばない日を設けたい
「大事なのは、自分が夢中になれるものを見つけること。情熱を持てるものが一つでもあれば、がんばって生きる目標ができる。それが人生に意味を与えてくれるのよ」。だから私の母のように、家族のために生きることがあなたにとっての「情熱」なら、それはすばらしい人生の選択なのだ
生粋のニューヨーカーである私の母は、もうちょっとストレートにそれを表現する。「何もしていない人にはだれも興味を持たないし、つながりたいとも思わないでしょ」。だから、いつか仕事に復帰するつもりなら、または復帰すると決めたら、ぐずぐずせずに動き始めよう
人生にもピボットが大事
私は、多くの点で本当に恵まれていると思う。子どもを愛し、その夢を支えてくれる(しかも、この離婚大国アメリカでずっと夫婦を続けている)とびきり愛情深い両親に育てられたこともその一つ。私がアカペラのコンサートに出るときには、どんなに遠くても車で送り迎えしてくれた。そんな両親のもとで育った私たちは、何があろうとお互いのイベントには顔を出す
パートナーと健康的な活動をすることで、「運動」と「家族」を同時に選べる
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自分の弟が経営しているソーシャルメディアを批判しているところが笑えますが、人生のバランスを取りたい方にとっては、それぐらい中立な立場で書かれており、参考になると思います。
女性のキャリアに関しては、まだまだ良い本がないのが現状ですが、本書のアイデアは、独立・起業したい女性にとっては非常に有意義だと思います。
健康や睡眠に関しては、専門家ではないので、参考程度にすると良いでしょう。
ぜひ、読んでみてください。
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『PICK THREE(ピック・スリー)』ランディ・ザッカーバーグ・著
三輪美矢子・訳 東洋経済新報社
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◆目次◆
PART1 ピック・スリーとは何か?
PART2 人生で大切な五つのカテゴリーの攻略法を達人に聞いてみた
PART3 自分に最適なピック・スリーを選ぶ
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