【2020年最初の一冊】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479797009
2020年最初の一冊は、みなさんの行動に「即」つながる本をご紹介します。
あのダニエル・ピンク、スーザン・ケイン(『内向的人間の時代』)が推薦し、Amazon.comでも絶賛されている、『THE POWER OF ONLYNESS』の邦訳です。
著者のニロファー・マーチャントは、「経営思想界のアカデミー賞」とも呼ばれる「Thinkers50に」選出され、「マネジメントの世界に今後もっとも影響を及ぼす人物」ナンバーワンに選ばれた人物。2013年のTEDトーク「Sitting is the Smoking of Our Generation」は、TEDの再生回数トップ1割に入る人気です。
本書は、そんな著者が、自分の個性を活かす生き方のヒントを示した一冊。
どうやったら自分にとって大切な課題に出合えるのか、どうやって仲間を探すのか、どうやって社会に変革をもたらすのか、いくつか人物事例を交えながら、大切な法則を説いています。
「生き方のモデル」が存在しない時代にあって、どうやって自己実現すればいいか、ヒントが書かれた一冊です。
さっそく、ポイントをチェックしてみましょう。
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いまの環境から飛びだせば、本物の仲間と会える
みんなにチャンスを与えれば、協力者は増える
多数派の意見だけが認められていると、人類全体の富は失われてしまう
「他人からどう見られるか」が新しいアイディアを殺してきた
中身そのものを重視すれば、あなたは自分のアイディアをつねに最優先にできるようになる──たとえそれが既存の「カテゴリー」に当てはまらないとしても、似たようなことをしている人が大勢いるとしても
既存の体制が仕掛けた罠におちいってはならない。「時代の最先端」を過剰に意識することはないし、目立つ必要もない。あなたはただありのままの自分でいるべきだ。そして自分にとって大切なアイディアを提唱し、目標を達成し、新しい価値を創造すれば、それでいい
少数派は30%に達すると尊重される
自分のニーズではなく、社会のニーズに注意を払うからこそ、大切なものが見つかるのだ
自分の目標を見つけるためにはどうしたらいいのだろう。これには3つのスキルがある。すなわち(1)大切なものに気づくこと。
(2)ありのままの自分を表現すべく行動を起こすこと。(3)他人と自分を比較して畏縮しないこと
共通点ではなく、「共通の目標」をもつ
「売れるかどうか」ではなく、「好きかどうか」で決める
オンリーネスを尊重しながら人の心に訴えかけるには、当事者の価値観を踏みにじってはならない
自分にとって大切なことを知りたいのなら、怒りの感情に耳をすまさなければならない。けれど、その怒りをむきだしにして他者に直接向けると、苦境におちいる
どれほど優秀な人間であろうと、他者にオープンにならなければ、向上していくことはできない
人々を結集させる際にカギを握るのは、同じことを大切にしている人間を見つけること
自分はこれこれこういう人間だと、決して決めつけてはならない──自分にできること、できないことも決めつけてはならない。そんな真似をすれば、可能性まで狭めてしまう。あなたは取るに足らない人間ではない。既存の枠には収まらないパワーをもっているのだから
すべての進歩は新たなアイディアから生まれる
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人はそれぞれ、問題意識が違い、価値観も違うもの。
その違いを活かして生きる方法を本書は説いています。
もしみなさんに本気で挑みたい課題があるなら、本書はきっと力をくれると思います。
内容自体は、最近良く言われていることがまとめられている印象ですが、他者から協力を得る方法は勉強になると思います。
事例としては、アウシュビッツにユダヤ人を運んで金儲けをしたフランス国有鉄道(SNCF)を相手取って戦った、レオ・ブレソルツのケースが勉強になりました。
ぜひ、読んでみてください。
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『ONLYNESS 組織も肩書もいらない人生をつくる』ニロファー・マーチャント・著
栗木さつき・訳 大和書房
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479797009/
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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0831D68FC/
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◆目次◆
1章 権力も立場も関係ない時代
PART1 自分の個性をいかす 自分が大切にしているものに気づく
2章 自分の居場所をつくる
3章 目標を見つける
PART2 仲間の見つけ方 人間関係のパワーを変える
4章 「自分の同類」を見つける
5章 共通点ではなく、「共通の目標」をもつ
6章 信頼で集団の力を最大化する
PART3 変化を起こす 共通の目標をもち、一体となる
7章 無関心な人を引き込むには
8章 集団のまとめ方
9章 人生で達成したいこととは?
10章 既存の枠に収まらないパワーを得るために
訳者あとがき
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