【ニコライ・バーグマン成功のルール】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4866671882

本日ご紹介する一冊は、個性的なフラワーボックスで知られる、世界的フラワーアーティスト、ニコライ・バーグマンが守ってきた「成功のルール」。

デンマークから19歳で単身来日し、言葉も通じない日本で学び、画期的アイデアを得て大成功した著者ですが、若い頃には相当な苦労をしたようです。

今でいう難読症だった著者は、若い頃、些細なことでよく怒られ、また経験が浅いうちは、フラワーデザイナーの師匠にこっぴどく叱られていました。

たくさんの理不尽に耐えてきた著者が、本書で提唱するのは、『いい我慢』。

著者なりに定義すると、＜自分の成長のために、自分の夢を叶えるために、今やるべきことをしっかりとやり抜くこと＞だそうです。

自分のモチベーションにつながる我慢はいい我慢で、ネガティブな我慢とは明らかに違うもの。

最近は「我慢」そのものを嫌う傾向にありますが、成功につながる我慢まで避けていては、良い仕事はできません。

興味深かったのは、あの壮麗なフラワーボックスが、クライアントの理不尽な要求から生まれたものだということ。

著者はこの経験を受けて、＜無理なことほどポジティブなエナジーを生む＞と言っています。

職人としての心構えはもちろん、実業家としてのマネジメントの極意も語られており、職人系のビジネス現場では重宝する内容だと思います。

さっそく、ポイントをチェックしてみましょう。

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「自分の成長のために、自分の夢を叶えるために、今やるべきことをしっかりとやり抜くこと」、それこそが「我慢」だと思っています

たとえ不安を感じたとしても、それが自分をワクワクさせるものならば、「できない」理由など探さず、自分の環境をステップアップさせることにフォーカスする

すべてをＤＩＹで作るというのは、“ストーリー”になります

面倒だからと仕事を他人に任せてばかりいたとして、その仕事を愛着を持って進めることができるでしょうか？　ロクに関わらず愛着も持っていない人が進めた仕事を、人（お客さん）は気に入ってくれるでしょうか？　きちんと関わり、自分で作り上げたことで生まれる“ストーリー”は、どんな仕事においても評価されるものだと私は思っています

大切なのは売れるかよりも完璧であり続けること

「ＡにならなかったらＢになる」という柔軟性でモノを作る

無理なことほどポジティブなエナジーを生む

フラワーボックスは、あるブランドからの「プレスパーティで配る手土産として、積み重ねておけるフレッシュフラワー（生花）を使ったフラワーギフトを作ってほしい」というオファーをきっかけに誕生しました。今、サラッと読み流した人もいるかもしれませんが、“フレッシュフラワー”を“積み重ねる”というのは、普通では考えられないオファーだったのです

仕事に慣れたり仕事のステージが変わったりした時ほど、人は自分のストーリーをおろそかにしがち

ずっと一ヶ所に居続けるというのは、人の成長にとってあまりよくはありません。バランスが偏らないよう、時には積極的に居場所を変える工夫をすることも必要

上に立つ人間は一番働き常に笑え！

違う景色を見せてくれる、違う世界へ引っ張り上げてくれるような相手と仕事をしたいなら、その相手の目にとまるよう、まずは自分のイメージだけでも上のレベルに上げないといけません

仕事を任せる時は譲れないラインを決めておく

「セロファンを切る時の刃が弱い」なんて本当に些細な問題だと思うかもしれませんが、些細だけれど仕事の効率を下げる問題が放置されているというのは、決していい環境とは言えません

“繋がっている感覚”は、チームワークを維持するためにも個人のモチベーションを高めるためにも、絶対に必要なもの

「手間を惜しまず」が心の距離を縮める

英語で「Go with your gut」（直感を信じて）というフレーズがありますが、世の中には頭の中であれこれ考えるとなかなか答えが出なかったり、なかなか前に進めなかったりすることがたくさんあります

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個人的には、＜大切なのは売れるかよりも完璧であり続けること＞という言葉に感銘を受けました。

南青山の広大な土地を使ったショップのマル秘エピソードなど、ニコライ・バーグマンを知る方にとっては、より一層楽しめる内容です。

いち職人、いち起業家としても、仕事への真摯な取り組み、挑戦する姿勢に心打たれました。

ぜひ読んでみてください。

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『いい我慢』ニコライ・バーグマン・著　あさ出版

＜Amazon.co.jpで購入する＞
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4866671882/

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◆目次◆

PROLOGUE　ビジネスはいい我慢の上で成長する
第１章　いい我慢を重ねることで道は拓ける
第２章　自分の柱となるストーリーを作る
第３章　自分の立ち位置を見極める
第４章　和を大切にする気持ちを忘れない
第５章　情熱があればどこでも花は開く
EPILOGUE　いい我慢は運が生まれる環境を作る