【韓国で累計70万部!のベストセラー】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/484709753X
本日ご紹介する一冊は、韓国で累計70万部、日本でも20万部を突破したという、大ベストセラー。
タイトルからは、最近ありがちな「自由気ままな」主張を思わせますが、内容は、「人をみじめにするものの正体」。
著者自身の経験や心理学、哲学の知識をもとに、何が人をみじめにするのか、という視点から始まり、反対により良い生き方とは何かを論じています。
著者は大学卒業後すぐ、インターンとしてある会社で働きましたが、そこでいわゆるパワハラにあったそうです。
インターン終了後、上司の夢を見たそうですが、そこで感じたのは、「あんなひどい目にあわされながらも、嫌な顔ひとつしなかった自分自身」に対する自己嫌悪。
人は、卑屈になったり、苦手なことで無力感を感じたり、他人と比較することでみじめになる。
本書で書かれている内容を理解すれば、他人との比較ではなく、本当にあるべき自分を追求できる。
これからの生き方を考える上で、じつに有益な一冊です。
さっそく、内容をチェックして行きましょう。
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民主化運動に参加して捕まり、拷問を受けた人たちが、過去を振り返ったときに何よりつらいのは、拷問の苦痛よりも、拷問官にこびへつらった自分の卑屈さだという
わずかな好奇心を満たすために他人の生活を見物して、「みじめさ」という代償を支払っているのかもしれない。だけど、そうやって満たされた好奇心からは何も得られない。あなたの好奇心やエネルギーは、あなた自身の人生をよくするために使ったほうがいい
たとえ貧しくても、最善を尽くして堂々と生きてきたのなら、人生に胸を張るべき。世の中には恥ずべき富があるように、誇るべき貧しさがある
数字というのは、いつでも簡単に比較できて、順位を決めやすいという特徴がある。たとえば、丸と三角を比べて順位を決めることはできないけど、1と2を比べて順位を決めるのは誰でもできる。結局のところ、数字の人生というのは、常に比較されて、順位をつけられる人生ということになる
西洋社会では、知識を教えることと同じぐらい、自尊心を育てることが教育の重要な目標になっている
勤勉と誠実が最高の美徳だと教えられていたのは、当時の韓国が製造業のさかんな国だったことが関係している。製造業では、創造力や個性よりも、勤勉と誠実という資質が求められた
大人になってからも、自分の夢が「何をするか」ではなく、「何になるか」のレベルにとどまっていたら、それは大きな問題
人生とは、「B(Birth=誕生)」と「D(Death=死)」のあいだの「C(Choice=選択)」のこと。ある哲学者が語ったこの言葉のように、いつ、どんな選択をするのかが、私たちの人生を決定する
自分の人生を大切にしながら生きていくには、自分の才能をよく理解し、その才能を発揮できる職業を選ぶことが大切だ。そうでないと、仕事の苦痛に耐えるだけでなく、自分を無価値だと思いつづけなくてはならない
才能とは何だろうか? 私が考える才能とは、特定の仕事を人より「簡単に」できるということ
自分の人生を誰かのまな板の上に載せられるのが嫌なら、他人の人生もまた、尊重する必要がある。他人の人生を尊重しないくせに、自分の人生だけを保護区に指定することはできない
あなたに必要なのは、漠然とした希望や代案のない絶望ではなく、希望の根拠をつくること
哲学者のエピクロスは言った。人間の幸福に必要な3つの要件は、
友情、思索、自由
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あとがきで訳者が述べているように、本書の言葉が説得力を持つのは、「著者自身の苦い経験をもとにしているから」。
大学を出て、大企業を目指したものの、就職に失敗し、レールから逸れた著者が、他人と比較しない生き方を述べた一冊で、現実逃避ではなく、むしろ現実に強く立ち向かって行く方法を述べています。
言葉に力があり、ぐいぐい引き込まれてしまいました。
ぜひ読んでみてください。
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『私は私のままで生きることにした』キム・スヒョン・著
吉川南・訳 ワニブックス
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◆目次◆
Part1 自分を大切にしながら生きていくためのto do list
Part2 自分らしく生きていくためのto do list
Part3 不安にとらわれないためのto do list
Part4 共に生きていくためのto do list
Part5 よりよい世界にするためのto do list
Part6 いい人生、そして意味のある人生のためのto do list
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