【「8つの型」で「おもしろい話」ができる】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569843360
本日ご紹介する一冊は、元・駿台予備学校のカリスマ講師で、化学の季節講習会集客数日本一を取ったこともある(3000人動員)、犬塚壮志さんの話し方のノウハウ書。
前作『東大院生が開発! 頭のいい説明は型で決まる』は3万5千部を超えるベストセラーとなっていますが、今回の書籍は、聞く人を「のめり込ませる」話し方の技術です。
※参考:『東大院生が開発! 頭のいい説明は型で決まる』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569837980/
カリスマ塾講師がやっている、興味を持たせる「説明の型」が、全部で8つ紹介されており、これはバリューの高い一冊です。
「メリット訴求」
「対比」
「因果」
「カットダウン」
「破壊」
「ニュース」
「希少性」
「欠如アピール」
ざっと見て、「なんだこれは」と思った方にとっては、読む価値のある内容だと思います。
さっそく、ポイントをチェックして行きましょう。
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「私事の壁」を突破するためには、聴き手に「自分とどう関係しているのか」ということをイメージさせられるかどうかがカギ
取り入れる緊急性や必要性を理解させる
話す前に聴き手の知識レベルや理解度を把握すること
私は、「性賢説」というものを信じています。人は元来、知的になりたい生き物であるという考え方です。つまり、「笑い」のない説明であったとしても、人は知性を高めてくれる話を「おもしろい」
と思って満足する
話し手は聴き手の視野を広げてあげるべきだ
Step1:相手の問題点を炙り出し、メリットの存在に気づかせる
Step2:すでに説明を聴いた人の成功事例を紹介し、聴き手の頭の中に絵を描かせる
Step3:自分がそのメリットを提示するに値する人間だという理由を説明する
◆Step1のポイント
1.相手が「まだ、できていない」ことを言語化して教えてあげる
2.相手の痛いところ(ここでは、研修費用の無駄)をつく
3.それを回避するための具体的な解決策の存在を提示する
◆「対比」を使いこなす3つのパターン
対比1 1つの中で対比させる
対比2 2つを対比させる
対比3 3つ以上を対比させる
示したギャップの間に聴き手をはさむ
3つ以上を対比させるときの説明は、平均値を用いるととてもうまくいきます
「このテキストには最新年度のすべての医学部の入試問題の中から選び抜いた良問だけが入っているから」と受講生に話しながら講義を行ったところ、ワクワクした表情で前のめりになって話を聴いてくれた
仮想敵をつくることによって、自分と聴き手の間に共通の価値観を見出す
仮想敵はあくまで実在する人や企業は避け、「概念」レベルにしておくと無難
距離が遠い「結果」と「原因」の、その間の情報がすっぽり抜けてしまっていると、「その間を埋める情報が知りたい」という知的好奇心がかき立てられます
◆ダークサイド的スキルの3ステップ
1.あえて、大量の情報を聴き手に与える
2.聴き手が情報過多でストレスを感じる
3.その瞬間に「カットダウン」の型を使って、ストレスを解消させる
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前作もわかりやすく、良い本だと思いましたが、「人に興味を持ってもらう」点では、今回の方が役に立つ書籍だと思います。
講演家、研修講師、教師はもちろん、人前で話す、説明する機会の多い方は、必読の内容です。
ぜひ、読んでみてください。
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『感動する説明「すぐできる」型』犬塚壮志・著 PHP研究所
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◆目次◆
第1章 なぜ、「話がつまらない」と思われてしまうのか?
第2章 「つまらない」から「感動」へ変える説明の大原則
第3章 誰でもすぐできる「感動する説明」8つの型
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