2019年6月21日

『超実践!楽しく儲かる社風経営』山地章夫・著 Vol.5299

【北海道の人気企業が明かす、社風の秘密】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/429540313X

本日ご紹介する一冊は、50の事業で売上187億円を叩き出す北海道の人気企業、ヤマチユナイテッドの代表が、『楽しく儲かる社風経営』の仕組みを明かした、注目の一冊。

著者の会社は、2014年に日本経済新聞社が掲載した「就職希望企業ランキング調査」で北海道地区11位にランクインしていますが、実際に働きぶりを見た土井からも、間違いなく「社風の良い会社」と言えると思います。

合計100の事業を目指し、現在50事業。そのほとんどが若い社長によって経営されており、その人材育成の仕組み、良い社風の形成方法は、かねてから聞いてみたいと思っていました。

そういう意味で本書は、やっと出た「ニーズど真ん中」の一冊です。

人手不足かつ人材の質がモノをいう現在、新卒を即戦力化し、短期間で経営人材に育て上げる同社のノウハウは、おそらくほとんどの経営者が興味を持つところでしょう。

「雑談朝礼」や「ワーク型の会議」「委員会」「里親制度」「フレッシャーズキャンプ」…。

ユニークな制度はどれも著者の試行錯誤から生まれたものであり、かつ成果を上げているものばかりです。

本書を読めば、同社がやっている目からウロコの「仕組み」のすべてがわかり、即、自社で試したくなることでしょう。

さっそく、ポイントをチェックして行きましょう。

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経営者の多くが「利益を追求するには社風は後回しでいい、まず営業だ」と考えるでしょうが、成功している会社の多くは社風が良いのです

楽しいから売れる。売れるから楽しい。その「楽しさ」が社風となり、人を惹きつけていきます。どんな業種業態、古いビジネスモデルでも、組織的に楽しければきちんと儲けがついてくるのです

楽しい朝礼にする方法……それは明日からでもできる、ごく簡単なものです。その方法とは、「雑談」です。朝礼の中に「雑談」を10~15分程度組み込むだけで、惰性朝礼が意義のある朝礼となります

「雑談朝礼」の流れはざっくりと、次のようになります。
・全員に向けて、全体に関わる情報共有、報告を行う(5~10分)
・3~5人のグループに分かれて雑談する(10~15分)

雑談がブレーンストーミングとなり、「閃いたから、朝礼後に続きやろうぜ」と流れを保ったまま、対策ミーティングを行うチームもいるほどです

シンキングタイムとざっくばらんな意見交換タイムを組み合わせたワークとして、「ワーク型の会議」をするのです

資料を読み込む時間を、会議開始直後に設けよう

どんな営業マンでも、共通して必要な要素がひとつあります。それは「自社の商品やサービスに、心底惚れ込んでいるか」です

ビジネスで世の中を良くしようと考えているか

営業マンに限らず全社員には会社への誇りを持ってもらうことが大切です。理不尽な要求、搾取されるモデルを回避するためにも、お客様とは対等かそれ以上のパートナーであることを常に確認し、マインドセットを高めるべきです

お客様からの「感謝」「称賛」を共有する

委員会の表面上の目的は、部門を問わず人を集めて課題解決することで、グループ内の人間関係を構築することですが、真の目的は「経営への全員参加」です

経営意識を育てるには「緊急重要度・中」のテーマであることと、部門を横断した5~10人のメンバーで構成されるのがちょうどいい

新卒が即戦力になるビジネスモデルに変える

私はたとえ新卒であっても、簡単なレベルの会計知識と計算力を持つことが大切だと考えています。新卒や若手にも経営のルールをはじめ、会社の収益構造や売上、粗利益、営業利益、経費の内訳といった会社の数字も積極的に教えると、会社の業績アップと自分たちの待遇向上について自主的に考え、行動に起こすようになります

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「顧客満足委員会」「環境整備委員会」「広報委員会」「人材育成委員会」などの各種委員会、新卒社員を即戦力化するための「フレッシャーズキャンプ」、新卒の声を聞くための「里親制度」など、同社ならではの試みがたくさん紹介されており、生きた事例集と言ってもいいでしょう。

社風を改善しようと思ってはいるが、何から手をつけたらいいかわからない、という経営者・マネジャーに、ぜひおすすめしたい一冊です。

ぜひ読んでみてください。

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『超実践!楽しく儲かる社風経営』山地章夫・著 クロスメディア・パブリッシング

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/429540313X/

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◆目次◆

序章 会社の空気を変える方法
1章 朝礼を楽しくする
2章 会議を楽しくする
3章 営業活動を楽しくする
4章 委員会で部門横断的に楽しくする
5章 採用活動を楽しくする
6章 新人教育を楽しくする
7章 オフィス環境を楽しくする
8章 行事を楽しくする
9章 待遇改善とシステム化で組織を楽しくする
10章 社長業を楽しくする

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