【老後のお金のリアルと得する話】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569842054
本日ご紹介する一冊は、日本人の家計が苦しくなると必ず現れる節約の達人、荻原博子さんによる売れ行き好調書。
「人生100年」なんて言われて老後が不安な方に、老後のお金のリアルと、賢くお金をもらう方法、節約術を指南した、有用性半端ない一冊です。
苦しい人のための「保険料免除制度」活用法、ちょっとの出費で年金支給額を増やす裏技、年下の妻と結婚して「加給年金」をもらう方法、もらい忘れた企業年金を取り戻す方法など、とくに1章、2章の年金について書かれた部分が読み応えあります。
3章以降は、著者お得意の節約術、保険の話、介護の話がひと通り押さえられていて、老後不安はこれ一冊でかなり解消すると思います。
100年も生きる世の中になると、自力だけで行きていくのは困難。制度を知り、賢く使いこなすのもこれからのサバイバル術になるでしょう。
現役のビジネスパーソンにとっては、将来制度が変わる可能性もありますが。現行の制度を知っておくだけでも心の準備ができるでしょう。
間もなく年金がもらえる年齢になる方にとっては、即役に立つ内容で、これは見逃せません。
さっそく、ポイントを見て行きましょう。
———————————————–
夫が40年会社に勤めて厚生年金に加入してその間の手取り収入が34.8万円、妻が40年専業主婦だったケースで見ると、支給額は21万8000円になっています。つまり、月額約22万円ということです
夫が40年間厚生年金に加入し、妻が40年間専業主婦という組み合わせが、もっとも年金支給額が高くなる
月々の年金額は約20万円というのが平均的なところ
国民年金の場合には、6~7万円をもらっているという人が男女ともに最も多く、3割近くいます。次に多いのが5~6万円
例えば、幼い2人の子供と妻を残して夫が他界したら、子供が18歳になるまでは「遺族年金」で、自営業者なら月約10万円の遺族基礎年金が支給されます。サラリーマンは、収入や勤めていた年数などによっても違いますが、子供2人のケースだと月15万円前後の遺族基礎年金と遺族厚生年金が支給されます
夫の生命保険は、子供が1人なら1000万円、子供が2人なら2000万円の死亡保障を、子供が大学を卒業するまでかけておけばいい
もし、収入が少なくて保険料が支払えないなら、「保険料免除制度」を使えないか市役所や町村役場の国民年金窓口に聞いてみましょう。保険料免除の申請さえしていれば、自分では保険料を1円も支払わなくても、将来、年金がもらえるのです
月収が10万円に満たない独身者は、全額納付免除
独身で月収が18万円くらいの人なら、半額免除になります。半額免除というのは、収めるべき国民年金保険料1万6340円の半額にあたる月8170円を支払えば、年金に加入し続けられるということ
年金支給額を少しでも増やしたいなら、付加保険料をプラスするといいでしょう。付加年金とは、国民年金の保険料に月額400円を上乗せして支払う年金のこと。国民年金基金に加入している方は納めることができませんが、付加年金を払っておくと、将来もらう「老齢基礎年金」に200円×付加保険料納付月数の付加年金額がプラスされます
80歳までに死ぬと、65歳からもらい始めたほうがよかったことになり、81歳以上生きれば、70歳からもらったほうがよかったこと
になります
働けるだけ働いてから年金をもらえば、長い老後も安心
20年以上、厚生年金に加入して保険料を支払い続けている夫が、65歳になって年金をもらい始めた時に、夫よりも年下で扶養されている妻がいたら、夫の年金に「加給年金」が支給されます
退職するなら65歳ではなく、その1ヶ月前に辞めたほうがおトクです。なぜなら、65歳になる1ヶ月前に辞めると、「雇用保険」と「老後の年金」の両方を手にすることができるからです
———————————————–
みんながこんな裏技を使い始めたら、制度そのものが見直されるのではないか、などという心配もありますが、とりあえず使えるものは使っておけということで、知ったもの勝ちです。
マスコミや金融機関の大げさな煽り文句を受けて不安になっている方なら、これを読むことで随分と老後が明るくなると思います。
ぜひ、読んでみてください。
———————————————–
『年金だけでも暮らせます』荻原博子・著 PHP研究所
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569842054/
<Kindleで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B07MQY181Y/
———————————————–
◆目次◆
第1章 年金制度を理解して「老後不安」とおさらば!
年金の基礎知識
第2章 意外と知らない年金超活用術
少しでも多くもらう裏ワザ
第3章 生活の「意識改革」で出費を抑えなさい
年金生活の大原則
第4章 やっぱり投資はしてはいけない
損をしないためのリスクヘッジ
第5章 膨らむ介護・医療費のお悩み解決法
転ばぬ先の「貯金」のすすめ
この書評に関連度が高い書評
この書籍に関するTwitterでのコメント
お知らせはまだありません。