【アダム・グラントも推薦】
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本日ご紹介する一冊は、『GIVE&TAKE』著者のアダム・グラント、元フォードCEOのアラン・ムラーリー、ドジャース監督のデーブ・ロバーツ絶賛の、注目のチームビルディング本。
※参考:『GIVE&TAKE』
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著者のジョン・ゴードンは、ベストセラー作家、講演家、起業家として活躍中の人物で、特にカリスマトレーナーとして知られる人物のようです。
「誰もひとりでは成功できない」と題した序章に始まり、第1章「ポジティブの力」、第2章「ポジティブチームが生み出すポジティブカルチャー」というふうに続きます。
自己啓発的な文章のなかに、事例やノウハウが入っており、手っ取り早くノウハウを知りたい向きには合いませんが、チームに良いカルチャーを醸成しようと思うなら、まずはリーダーが本書を読んで、著者の言わんとすることを感情レベルで理解する必要があるでしょう。
そういう意味では、若干まだるっこしいですが、良い内容だと思います。
良いカルチャーを育むためにやってはいけないこと、やるべきこと。
スポーツの事例がほとんどですが、「なるほど」と納得させられる内容でした。
さっそく、いくつかポイントをチェックしてみましょう。
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未来は、それを信じる人たちのもの、そしてポジティブな仲間たちとともに、未来をつくるために働く人たちのものだ
アップルは、ふたりのスティーブ(ジョブズとウォズニアック)しかいなかった時代からこれまでずっと、どういうカルチャーをつくりたいかについて、まったくぶれていない。それは「常識を疑うカルチャー」である
2013年にすべてが変わり、その後は5回の全国大会のうち実に4回優勝している。私はブライアンに何があったのかと尋ねた。「私が変わり、私たちが変わった。それまでの私はただ厳しく、結果ばかりを気にしていた。選手たちもそれを感じ取っていた。でも2013年にカルチャーを中心に据えて、それまでの結果重視の方針からカルチャーやプロセスを大切にするようになった。つまり、それまでは優勝したいと考えている個人の集まりだったが、偉大なチームになろうと考えるようになったんだ」※ブライアンはUVAの男子テニス部の監督
あなたのチームは、最高の才能を持った人の集団ではないかもしれないが、最高のカルチャーをつくるために努力することはできる
成功するチームにとって才能のある人が重要ではないと言うつもりはない。どんなチームであっても、才能のある人の存在はありがたい。だが、その人たちが偉大なことを成し遂げるよう方向づける必要がある。それをするのがカルチャーだ
カルチャーをつくるには、自分たちが何を象徴する存在になりたいか、どういう存在として知られたいかを、まずは確認しなければならない
コーネル大学のラクロス部は、ある赤いヘルメットを持ち歩いている。(中略)ジェフは、「もともとこのヘルメットは新入生の中で最もがんばり、忠誠心が高く、無私の精神にあふれたプレイヤーに与えられていた」と前置きしてから、新入生のときにこのヘルメットを与えられたジョージ・ボヤルディという選手の話をしてくれた。彼は4年生のとき、敵のショットを防ぐために飛び出し、胸にボールを受けて亡くなったという。ジェフは、このヘルメットがもともとの「無私の精神で一生懸命に働くプレーヤー」を象徴する以上の意味を持つようになったと説明してくれた。(中略)チームはジョージに敬意を表し、残りのシーズンを、彼のようにプレーすると誓った。ジェフはフィールドに赤いヘルメットを持っていき、チームがベストを尽くしていないと感じたとき、それを見せて目的を思い出させるようにした
2016年~2017年の全国大会でアラバマ大学が得点し、残り時間2分で優位に立った。そのとき、私はサイドラインにいた。もはやアラバマ大学が勝ったかのような雰囲気だったが、クレムソン大学のクオーターバック、デシュアン・ワトソンはオフェンス陣を集め、こう言った。「レジェンドになろう。偉大になろう」彼もチームも、自分たちがフィールドを駆け抜け、勝利を収められると信じていた。そして、それは現実になった。(中略)残り時間4秒でチームはタッチダウンを決め、全国大会の優勝を手にした
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ちょっと構成が単調で、途中中だるみしますが、内容はとても良いと思います。
現在は、何かと言えば「自分」優先の世の中ですが、偉大なことを成し遂げようと思ったら、絶対にチームが必要。
本書は、偉大なことを成し遂げるためのチーム作りの教科書です。
ぜひ、チェックしてみてください。
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『最強のポジティブチーム』ジョン・ゴードン・著 日経BP社
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◆目次◆
序 章 誰もひとりでは成功できない
第1章 ポジティブの力
第2章 ポジティブチームが生み出すポジティブカルチャー
第3章 ビジョンを共有しさらなる高みへ力を合わせる
第4章 楽観、ポジティブ、信念の下で一丸になる
第5章 ネガティブを変容し、できなければ取り除く
第6章 コミュニケーションと絆
第7章 積極的な関わりと配慮
第8章 さらなる高みをめざす
第9章 一緒のほうがうまくいく
付 録 真のチームとなるために/チームワークを機能させる11のヒント
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