【成長し続けるために必要なこと。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478106851
本日ご紹介する一冊は、多摩大学大学院教授で、全国から4500人が集まる「田坂塾」の塾長、田坂広志さんによる一冊。
完全にタイトル買いですが(笑)、読まずにいられなかったので、ご紹介することにします。
人間、誰しも成長したいものですが、本書によると、優秀な人ほど陥る落とし穴は以下の3つ。
1.「学歴」
2.「実績」
3.「立場」
「学歴的優秀さ」と「職業的優秀さ」は違うという話、少成に安んじてしまう危険、過去の自分の立場に縛られ、新たな「立場」に合わせて自分を変えられないという落とし穴。
いずれも、気になるお話です。
本書では、この他にも、7つの「成長の壁」、優れた人から学ぶための「7つの心得」、仕事がうまくいくための「新たな人格」の育て方などが書かれており、内省をするのにとてもよいきっかけとなります。
さっそく、いくつかポイントをチェックしてみましょう。
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「職業的優秀さ」=「仕事ができる」ということは、この「論理的思考力」と「知識の修得力」よりも、さらに高度な、「直感的判断力」と「智恵の修得力」において優れていることを意味しています。なぜなら、仕事の世界においては、「論理的」に考えて答えが出る問題よりも、感覚や勘といった形で、「直観的」に判断しなければならない問題が多いからです
山の「中腹」を「頂上」であると勘違いしてしまう
◆7つの「成長の壁」
【学歴の壁】「優秀さ」の切り替えができない
【経験の壁】失敗を糧として「智恵」を掴めない
【感情の壁】感情に支配され、他人の心が分からない
【我流の壁】「我流」に陥り、優れた人物から学べない
【人格の壁】つねに「真面目」に仕事をしてしまう
【エゴの壁】自分の「エゴ」が見えていない
【他責の壁】失敗の原因を「外」に求めてしまう
「直後」と「深夜」の追体験を励行する
成長しないビジネスパーソンは、「技」が成長しないだけでなく、「心」も成長しません
その企画に、周りの仲間が共感し、賛同し、実現に協力してくれるか
すべての仕事は、「人の心の動き」を感じることから始まる
ビジネスを動かしているのは、生々しい「感情」である
師匠の「すべて」ではなく、「優れた一芸」を学ぶ
心の奥で、「この人は、好きになれない」と思っていると、その潜在意識が邪魔して、その人のスキルやセンスを掴むことができない
本当に「心が動かされた」ことだけを学ぶ
「真似をして、真似できないもの」を知る
同じ部屋の空気を吸い、「別の顔」からも学ぶ
「能力開発」という視点から見たとき、最も怖いのは、「そもそも、自分は気の利かない性格だ」「自分は、不器用だから、この性格は直らない」といった「自己限定」をしてしまうこと
逆境で成長する人は、トラブルの「意味」を書き換えている
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さすが優秀かつ成功を何度も経験している著者だけあって、「優秀な人」の陥る罠がよくわかっています。
土井も本書に書かれている反省の技法を試してみたいと思いました。
何年も現場経験を重ねているのに、いまいち成長していない人、ある程度成功したけれど、さらなる成長を実現したいと願う人に、ぜひチェックしていただきたい一冊です。
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『なぜ、優秀な人ほど成長が止まるのか』田坂広志・著 ダイヤモンド社
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478106851/
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◆目次◆
はじめに 「7年遅れのランナー」の成長戦略
序 話 なぜ、優秀な人ほど、成長が止まってしまうのか
成長を止める「7つの壁」
第1話 【学歴の壁】「優秀さ」の切り替えができない
【棚卸しの技法】「経験」から掴んだ「智恵」の棚卸しをする
第2話 【経験の壁】失敗を糧として「智恵」を掴めない
【反省の技法】「直後」と「深夜」の追体験を励行する
第3話 【感情の壁】感情に支配され、他人の心が分からない
【心理推察の技法】会議では、参加者の「心の動き」を深く読む
第4話 【我流の壁】「我流」に陥り、優れた人物から学べない
【私淑の技法】「師」を見つけ、同じ部屋の空気を吸う
第5話 【人格の壁】つねに「真面目」に仕事をしてしまう
【多重人格の技法】自分の中に「様々な自分」を育て、使い分ける
第6話 【エゴの壁】自分の「エゴ」が見えていない
【自己観察の技法】「自分を見つめるもう一人の自分」を育てる
第7話 【他責の壁】失敗の原因を「外」に求めてしまう
【引き受けの技法】起こったトラブルの「意味」を、深く考える
終 話 あなたの成長には、まだ「その先」がある
人生を拓く「7つの技法」
さらなる成長をめざす読者のために 自著を通じての読書ガイド
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