【これは、一流になるための指南書だ。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478061912
いつか読もう、読もうと思って、読まずにズルズル行ってしまう本がある。そういう本に限って良い本で、決まって後悔する。
本日ご紹介する一冊も、そんな本でした。
本日の一冊は、3年連続首位打者、史上最年少28歳で三冠王を達成した、稀代のスラッガー、落合博満氏によるバッティング指南書。
そんなもの、ビジネスに関係あるの? と思った方もいらっしゃると思いますが、じつはこれ、読めば読むほどビジネス書なのです。
ビジネス書で大切なのは、まず成功への方程式が書かれていること。
(成功確率を高める論理的なやり方です)
そして正しい成功への道筋(訓練法など)が書かれていることです。
本書の冒頭では、なぜバッティングにおいて「センター返し」が王道なのか(右にも左にも対応できるから)、なぜ「ティーバッティング」は不適切な練習なのか(実践に即していない)が、論理的に書かれています。
「そんなの野球の話でしょ?」と思った方は、反省してください。
もしあなたがマネジャーなら、あなたの組織では、いまだに悪しき「ティーバッティング」が行われている可能性があるのですから。
成功に必要なのは、緻密な論理と、そこに近づくための「訓練」。
本書には、そのすべてが書かれています。
さっそく、いくつかポイントをチェックして行きましょう。
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センター返しを意識していれば、レフトへもライトへもヒットが出る
打者はボールを両目でしっかりと見ることが難しいのだ。ならば、体の動きがブレないスイングを身に付け、できるだけ両目で投球をとらえていくことが、“しっかりとボールを見る”こと
理想のバッティングを追求していくなら、ボールにいい回転を与える練習、すなわちボールの下にバットを潜らせる感覚を養っていくことが大切だ。しかし、高さ2メートル程度の防球ネットに向かって打とうとすると、打球がネットから飛び出すことを避けようとするあまり、ボールの上っ面をインパクトしてしまう
できるなら素振りは暗い部屋の中でやってほしい。高校や大学では、数十人の選手がきれいに並んで「イチ、二、サン」と掛け声をかけながら素振りをすることも多いだろう。(中略)素振りをする時は、余計な景色が目に入らない場所がいい。そこで、実際に投手と対戦するイメージを高め、「必ず打つんだ、絶対にうまくなるんだ」という気持ちを込めてひと振りずつ積み重ねていく
疲労はスポーツ選手にとって避けられないものだが、高い成績を残せる選手はできる限り疲れをためない方法を知っている
技術的なスランプは、自分のフォームを崩すことから始まる
高打率を残すためには、目の錯覚と戦え
ストレートのスピードが速い投手と対戦する時、どうしても「速い」という感覚を持ってしまう。だが、速いから急いでスイングしなければと考えた時点で打者の負けだ。速いから急ぐのではなく、速いボールに対しては準備を早くすればいいだけだ
どんなに優秀な指導者だって、選手全員の細かな変化をすべて把握するのは困難だろう。こうした問題を解決するには、いつも同じ人に自分のバッティングを見てもらうのが得策だ
バットは打者としてのタイプではなく、自分の手のひらの大きさで選ぶべきだ
カーブは“ストレートよりもスピードの遅いボール”だと考えよう(中略)結論から書いてしまおう。私は、“ストレートよりもスピードの遅いボール”もストレートと同じ打ち方でいいと思う
捕手の性格を分析すれば、投手との対戦も楽になる
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本当は、今日は他に紹介したい本があったのですが、ちらっと読み始めて、一瞬で引き込まれてしまい、本書のご紹介となりました。
16万部超えのベストセラーは伊達じゃない。
ビジネスパーソンが本書の有用性に気づけば、さらなるベストセラーとなること、間違いなしです。
タイトルに惑わされることなかれ。
本書の正体は、一流になるための指南書であり、成果を出すための仮説・検証のマニュアルです。ジャンルなど関係ありません。
後悔しないためにも、これはぜひ、読んでみてください。
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『落合博満バッティングの理屈』落合博満・著 ダイヤモンド社
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478061912/
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◆目次◆
第1章 野球は理屈で考えよう
第2章 目とバッティング
第3章 軸足の使い方
第4章 下半身のメカニズム
第5章 上半身のメカニズム
第6章 スタンスについて考える
第7章 大きく速いスイングを身に付けよう
第8章 バットの選び方、握り方
第9章 野球選手のためのトレーニングとは
第10章 いくつかの“どうすればいいか”を解決する
第11章 写真で確認する正しい技術と動き
第12章 腕とバッティング
第13章 バッティング技術が向上する練習法
第14章 相手バッテリーを丸裸にする
第15章 机の上でも野球をやろう
第16章 技術も上達させる野球の考え方
第17章 選手と指導者は二人三脚でレベルアップを目指そう
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