【100の語源で１万語が身につく？】
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本日の一冊は、「ad」「con」などの接頭辞、「ceed」「spect」などの接尾辞の感覚を覚えて、語彙を増やそうという英語のボキャビル本（ボキャブラリーを増やすための本）。
語のイメージを表すかわいいイラストで、パラパラめくりながら、無理なく覚えられるように工夫されています。
たとえば、「切る」を意味する接尾辞「cide」なら、サムライが出てきて、decide（決定する）、suicide（自殺する）などの単語を説明し、「押す」を意味する接尾辞「press」なら、力士が出てきて、depress（押し下げる→落胆させる）、impress（心に押しつける→印象を与える、感動させる）を説明するといった具合です。
「10,000語が身につく！」と言いながら詰め込み過ぎず、レイアウトもシンプル。若干無理があるものもありますが、内容も変にひねりすぎていないので、とても勉強しやすいテキストだと感じました。（実際にこれだけで１万語マスターできるわけではありません）
これがわかれば、知らない単語でも類推できるようになり、便利だと思います。
さっそく、いくつかポイントを見て行きましょう。
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ad-
接頭辞adは英語の前置詞toに相当するラテン語に由来し、「方向」や「対象」を表します
diminish 減少する、小さくなる
di（分離）+min（小さい）+ish（動詞に）
curious 好奇心が強い、～したがる
cur（注意）+ious（形容詞に）
secure 安全な、不安のない、確実な
se（～がない）+cure（注意）
escape 逃げる、逃れる
e（s）(外に)+cape（頭）→外套（cape）を脱ぎ捨てる
cept, ceive＝つかむ
tra（ct）＝引く
quest, quire＝求める
clude, close＝閉じる
conclude 結論を下す、終える
con（完全に）+clude（閉じる）
pel, peal, pul＝駆り立てる
expel 強制退去させる、追い出す、除名する
ex（外に）+pel（駆り立てる）
rupt＝崩れる
bat＝たたく
debate 討論する、議論する
de（下に）+bat（たたく）→たたきのめす
stitute＝立つ
ply, ple, pli＝満たす
respect 尊敬する、尊重する
re（後ろを）+spect（見る）→振り返ってみる
cast＝投げる
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接頭辞、接尾辞のイメージがつかめれば、英語の読解はいきなり簡単になる。
土井もギリシャ語、フランス語を勉強したおかげでだいぶ助かっています。
丸暗記では効率が悪い、と思う方は、ぜひ読んでみてください。
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『英単語の語源図鑑』清水建二、すずきひろし・著 本間昭文・イラスト
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◆目次◆
Chapter1 ad-（～方へ、～の方を）
Chapter2 con-, com-, co-（共に）
Chapter3 de-（離れて、下に）
Chapter4 sub-（下に）
Chapter5 sur-, super-（上に、超えて）
Chapter6 ex-（外に）
Chapter7 pro-, pre-, for-（前に、前で）
Chapter8 re-（再び、元に、後ろに）
Chapter9 in-, im-, en-（中に、上に）
Chapter10 ab-, dis-, se-（分離・否定・反対）
Chapter11 un-, im-, in-, a-（否定）
Chapter12 mono-, uni-, bi-, du-, tri-, multi-（数）
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