【プロ野球選手より稼ぐプロサラリーマン?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344033175
本日ご紹介する一冊は、リクルートでフリーマガジン「R25」を立ち上げ、LINE執行役員を経て、現在スタートトゥデイコミュニケーションデザイン室長を務める著者が書いた、自己啓発書。
タイトルは、おそらく『トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈1〉ブランド人になれ!』へのオマージュだと思いますが、やはりこの手の本は熱くていい。
(あ、土井英司の『「伝説の社員」になれ!』も合わせてお願いします・笑)
※参考:『トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈1〉ブランド人になれ!』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484003074/
※参考:『「伝説の社員」になれ!』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794218036/
サラリーマン受難の時代、会社が潰れても、クビになっても食っていける「ブランド人」というあり方は、おそらくこれからどんどん注目されることになるでしょう。
雇用が流動化する時代に選ぶべきは、「安定雇用の会社」ではなく、「ハクが付く会社」や「社外に情報発信させてくれる会社」。
なぜなら、ハクが付くこと、社外に知られることで、転職が有利になったり、知人から推薦されたり、ヘッドハンティングされたりと、自分の可能性を広げることができるからです。
著者がスタートトゥデイのコミュニケーションデザイン室長に就任したのも、その辺を考えてのことでしょう。
新しい時代のサラリーマンのあり方を説いた本として、興味深い一冊です。
さっそく、いくつかポイントをチェックして行きましょう。
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今どきのキャピタル(資本)は、金銭や土地だけではない。人々に与える影響力、個人としてのブランドもまた、21世紀のキャピタルたりうるのだ
はっきり言おう。汗水だとか、つらいだとか、苦しいだとかそれ自体には一切価値はない。一言で言えば、「お客様を喜ばせること」、それだけがブランド人の仕事だ
「あなたはいくら給料が欲しいのか?」もし口ごもって答えられないのならば、ブランド人になれるはずもない
時はカネなり。「何をやらないか?」は「何をやるか?」よりも重要だ
完全に追いこまれたとき、人は火事場のクソ力を発揮してモデルチェンジし進化する。「この苦境をどうにか脱しよう」と考え、工夫が生まれる。ショートカットのコツをつかみ、要領が良くなり、生産性が高まる。「ビジネス書でノウハウを学んで最初から生産性を高めよう」と思っても、意識が高いだけの勘違い男になるのが関の山だ
早く名乗りをあげすぎたせいで赤っ恥をかいたところで、失うものはたいしてない。まずは名乗りをあげることでしか、君がブランド人への一歩を踏み出すことはできないのだ。ハッタリをかませ。全てはそこから始まる
毛沢東は革命の三原則は「若いこと」「貧しいこと」「無名であること」と言ったが、持たざるものだからこそ、無理や無謀を突破できるのだ。一番駄目な奴は、変に空気を読んで、先輩に倣って自分も片側に留まろうと忖度する金魚だ
上司を巻き添えにし、共犯者にしてしまおう。思い付きで始まったプロジェクトも、周りを巻き込むことによって社運を賭けた大プロジェクトに発展するのだ
ブランド人になりたければ、社内での人事評価ではなく、社外へ向けて、圧倒的なインパクトを残すことを最も重視するべきだ
35歳までにヘッドハンターから声がかからないとヤバい
「何を知っているか」より「誰に知られているか」を問え
無名でペーペーの若造が沈没船のような会社に飛びこめば、突然、事業の総責任者を務められるかもしれない
「波」になる前に「波の予兆」に乗れ
限界までカネを使え
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カスタマーレビューには、「人格破綻著者×箕輪氏による100分の1に薄めたカルピスのような本」とか、「内容が無い…箕輪風味のハリボテです」とか、面白いことがいろいろ書かれていますが(笑)、個人的には「アリ」だと思っています。(交通整理のおじさんをディスっているところはマイナスです)
大体、自己啓発書に「内容の濃さ」を求めている時点で、勘違いも甚だしい。
自己啓発書の効能は、心への着火効果ですから、火がついたらさっさと行動すればいいのです。
「ノウハウなんて求めない。オレの心に火さえつけてくれたら、必ず何事か成し遂げてみせる」
そう思う方には、本書はオススメの一冊です。
ぜひチェックしてみてください。
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『ブランド人になれ!』田端信太郎・著 幻冬舎
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◆目次◆
第1章 君は誰を笑顔にしたか?
第2章 己の名をあげろ
第3章 会社なんて幻想だ。大いに利用せよ
第4章 市場を支配しろ
第5章 発信者たれ!
第6章 真っ当な人間であれ
第7章 たかがカネのために働くな
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