【もはやわからないでは済まされない】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492046224/a>
第一次産業革命、第二次産業革命が「資源を増やす」革命だったのに対し、第三次産業革命は、効率化することで「実質資源を増やす」方向に向かっています。
Uber、Airbnb等のシェアビジネスは、その最たる例と言っていいでしょう。
こんな時代に覇者となるのは、人々の日常から「複雑性」や「ストレス」を取り除くのに成功した企業。
それらの企業が共通して持っているのは、全体を統合して効率化を図る「構想力」と、それを実装するためのスキル(ITやデザイン)でしょう。
本日ご紹介する一冊は、MBA教育で知られるグロービス経営大学院が、ビジネスパーソンに必要なITスキルを超ダイジェスト版で紹介した一冊。
全体が大きく3つのチャプターに分かれており、それぞれ以下のようにまとめられています。
CHAPTER1 コンピュータ+データの基本スキル
CHAPTER2 戦略・マーケティングの基本スキル
CHAPTER3 リーダーシップ・組織の基本スキル
見ておわかりのように、CHAPTER1だけがタイトルに当てはまる「ITスキル」ということで、ITをガッツリ学びたい方には肩透かしですが、導入としては悪くないと思います。
さっそく、ポイントをチェックしてみましょう。
———————————————–
◆テクノベート・シンキング
1.問題の定義
2.データの構造化
3.アルゴリズム化
4.実行(プログラミング、外部リソースの活用等)
どんなに面白いビジネスモデルを構想したところで、それをITのサイドから支えるアルゴリズムが貧弱だと、決して勝てない時代
よいアルゴリズムはもっとも「計算量」が少ない
プログラミング言語の種類によらず、以下のポイントを押さえて期待通りに動く100%正しいプログラムを作成することが重要です。
(1)Definition:プログラムが動くにあたって初期設定を正しく定義すること(ウェブブラウザを起動するとあらかじめ登録して
おいたホームページが表示されるなど)
(2)Correctness:計算の結果や処理の順番が正しいこと(電車の乗り換え案内サイトでは出発地と到着地、日時等の条件を入力して検索ボタンを押したら、出発地から到着地に至るまでの経路候補が指定した順番に表示されるなど)
(3)Case Coverage:起こりうる状態の場合分けをすべて網羅し、抜け漏れがないようにすること(日本語で「東京」と入力しても「とうきょう」と入力しても「トウキョウ」と入力しても受け入れて正しく処理がなされるなど)
データをどう構造化するかによって検索スピードがまったく異なってくるのです。これも計算量に大きな影響を与えます
データ構造:「配列」「リスト」「ツリー」「グラフ」
ITシステム構築の流れ
ステップ1:ITを使って実現したいこと、コンピュータに考えてもらいたいことを考える(要件定義を行う)
ステップ2:1をアルゴリズムに落とす(仕様に落とす)
ステップ3:プログラミングをする(実装する)
ステップ4:実際に想定通りに動くかどうかテストする
ステップ5:使い始める
事業企画者自身がアルゴリズムを考えられる会社は強い
なぜ相関が大切なのでしょうか。それは因果関係を推し量るうえで、相関の有無が大事なヒントになるからです
説明変数が1つのものをとくに単回帰分析、複数のものを重回帰分析と呼びます
———————————————–
正直、CHAPTER2、CHAPTER3の内容は、ビジネス書読者なら、どこかで聞いた内容ばかりであり、わざわざ書かなくても良かったんじゃないかと思います。
その余裕があれば、もっとページ数を割いて、初心者にもわかりやすく丁寧な説明をして欲しかったというのがホンネです。
土井は大学時代、C言語をちょっとだけ勉強しましたので、これでもわかりますが、学んでいない人にはちょっとわかりにくいんじゃないかと懸念しています。
もちろん、アルゴリズムのところは勉強になりましたが、ビジネスモデルを実際に落とし込むプロセスを示すなど、もっとビジネス寄りの具体例があれば良かったと思います。
112ページ分、全体のおよそ半分がITなので、そこだけでもいいという方には、オススメします。
ぜひチェックしてみてください。
———————————————–
『武器としてのITスキル』グロービス経営大学院・著 東洋経済新報社
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492046224/
<Kindleで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B07BWBWL8P/
<楽天ブックスで購入する>
https://bit.ly/2s8Bd0H
———————————————–
◆目次◆
訳者まえがき
富を築く心構え
●富への近道
●稼ぐためのセンスを磨く
●健康こそ富の基盤
稼ぐための黄金ルール20
ルール1 ◆職業の選択を誤るな
ルール2 ◆正しい場所を選べ
ルール3 ◆借金をするな
ルール4 ◆けっしてあきらめるな
ルール5 ◆何をするにも全力であたれ
ルール6 ◆運に頼るな、自ら努力せよ
ルール7 ◆道具は最高のものを使え
ルール8 ◆ないものねだりをするな
ルール9 ◆何か有用なことを学べ
ルール10 ◆希望は持て、ただし夢は見すぎるな
ルール11 ◆一度にひとつのことだけに集中せよ
ルール12 ◆何ごともシステマティックにせよ
ルール13 ◆新聞を読もう
ルール14 ◆「本業以外」に用心せよ
ルール15 ◆うかつに保証人になるな
ルール16 ◆宣伝せよ
ルール17 ◆客は丁重に扱え
ルール18 ◆客には気前よくせよ
ルール19 ◆おしゃべりを慎め
ルール20 ◆常に誠実であれ
黄金ルールのまとめ
この書評に関連度が高い書評
この書籍に関するTwitterでのコメント
同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)
お知らせはまだありません。