【人気ブロガー、ミニマリストのすすめ】
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先日、有楽町の三省堂書店に行ったら、平置きのコーナーで、本田健さんの『大富豪からの手紙』と並んで減っている本がありました。
※参考:『大富豪からの手紙』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478102112/
それが本日ご紹介する一冊、『手ぶらで生きる。』です。
これまでにもミニマリストが書いた本は多数ありましたが、本書は、出されたタイミングといい、内容といい、これからの若い男性の生き方を変えそうな力を持っていると感じました。
本書の冒頭では、写真入りで著者の部屋が紹介されていますが、カーテンがなく、家具もない。「空室?」と思われるほど何もないお部屋です。
読み進めていくうちに、著者の驚くべき生活の実態が明らかになりました。
月の生活費は7万円。テーブル、収納、冷蔵庫は持たない。財布も持たない。床に寝る。服と靴は毎日同じ。食べるのは1日1食…。
土井も山口で似たような生活をしていましたが、まさかここまでやっている人がいるとは……驚きました。
著者は現在、福岡で4畳半、家賃2万円の部屋に暮らしていますが、それでも豊かに過ごせていると言います。その理由は以下の通りです。
<狭い部屋に住める人は、安い家賃で済むから、好きな場所に住むことができる。部屋の掃除も簡単だ。そしてなにより、浮いたお金で時間と生活にゆとりが生まれる>
著者いわく、ミニマリストの思想の本質は、<本当に大切な1%のために、99%をそぎ落とす>ことにあるのだそうです。
われわれはつい受け身で物を選び、常識を疑いもせずに平均よりちょっと良い暮らしを望みますが、本当に大切な1%に集中すれば、生活は驚くほどシンプルに、かつ豊かになります。
多様な価値観が受け入れられる世の中になり、「見栄」の重要度が減った今、ミニマリストの考え方は、もっと多くの人に受け入れられていいと思います。
さっそく、ポイントをチェックしてみましょう。
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僕が今の部屋を選ぶ決め手となったのが、出窓の存在だ。食事の際は皿を置き、読書やネットをするときには腰をかける
持ち歩いて使うパソコンは「リュック」、薬類は「クラッチバッグ」、シェーバーや歯ブラシなどの水まわりの物は「トラベルポーチ」に入れて収納している。これらの収納用品に共通するのは、すべてが「収納以外の使い道がある」ということ。いずれも「収納」と「持ち運び」の両方を兼ね備えている
まずは、「本当に必要か」を吟味して買うこと。そして、買うときには「不用ならば売れる」物を選び、必要がないとわかった時点で早く売り抜けること
「ちょっと好き」ではなく「大大大好き」と思えるレベルの「好き」を大事にする
【消費活動=お金を払って「与えられる」側になること】
【生産活動=自分で生み出して「与える」側になること】
時間を生み出すツールに投資する
ミニマルな空間が「没頭」を生み出し、一点突破で結果を出せる
貧乏人の部屋には物が多い。ドラマの美術さんは、貧乏人の部屋には物を増やし、壁に隙間なくちぐはぐなタンスを並べたりして、「貧困」を表現するそうだ。逆に、豪邸のセットでは物を減らし、なにも置いていない面を増やして「余裕」を表現する
毎日長時間使う物にお金を多く使ったほうが幸福度が高い(=コンフォート原則)
自分が必要とするものを考え、そのニーズを満たすと思った最初のものを選択すること
生活コストを抑えて、稼ぐべき金額を下げる
60万円以上は貯金しない(中略)60万円の根拠は、「必要最小限かかる生活費の1年分」である
人にプレゼントをあげるとき、基本的に消耗品しか贈らない
物は少なく、「心の拠り所」は多く
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読者が女性なら、おそらくカーテン、布団のない部屋はまっぴらごめんと言うでしょうが、このライフスタイル、独身の若い男性なら検討する余地があると思います。
また、すべてを受け入れなくても、生活のあらゆるコストを見直す上で、役立つ内容だと思います。
ぜひチェックしてみてください。
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『手ぶらで生きる。』ミニマリストしぶ・著 サンクチュアリ出版
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◆目次◆
第1章 暮らしを自由にする。
第2章 物を自由にする。
第3章 体を自由にする。
第4章 時間を自由にする。
第5章 思考を自由にする。
第6章 人間関係を自由にする。
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