2018年4月9日

『45歳の教科書』藤原和博・著 vol.5006

【45歳からの人生戦略論】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569837832

本日ご紹介する一冊は、元リクルート社フェローで、今は教育改革実践家の藤原和博さんが、45歳からの人生戦略を述べた本。

人生100年時代と言われて久しいですが、どうすれば後半戦が充実するのか、キャリア戦略やプライベートのヒントを示しています。

著者自身の半生と、そこから学んだこと、著者独自のキャリア論が展開されており、なかなか読み応えがあります。

これまでに著者の本や記事を読んだことがある方は、やや既存コンテンツのツギハギの印象を受けるかもしれません。(「はじめに」で断ってはいますが)

ただ、40代で転職・独立を考える方には、「運動エネルギー型の履歴書」はじめ、参考になると思います。

自分のキャリアタイプを見極めるための<「価値観×志向」別マトリックス>も、有用だと思いました。

どんな風に意思決定するのか、どうすればリスクを軽減できるのか、40歳を過ぎたサラリーマンの方は、読んでおくといいと思います。

さっそく、ポイントをチェックしてみましょう。

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会社の知名度や地位を笠に着て名乗るのは、自分の名を名乗るのに、他人のブランドを借りているようなもの。それでは、自分プレゼンにならない。物理の言葉で言えば、「位置エネルギー」(自分がその組織のどれほど偉いポジションにいるか)ではなく、「運動エネルギー」(自分には何ができ、何をビジョンとしているプロなのか)で表現したかった

もし、ちょっと最近調子が悪いなとか、流れを変えたいと思っている読者が「モードを変えよう!」とするなら、3つくらいの方法があることが、はっきりしています。
(1)病気を武器にすること
(2)海外に出ること
(3)自分の思いや悩み、不安に思うことを書いてみること

自分なりのセンスや持ち味でカスタマイズした「100万人に1人」の存在になること

「自分にピッタリの仕事があるはず幻想」をやめる

自分を変えながら、仕事も変えていく。そうやって、仕事を「自分のもの」にしていくと、やがて「自分にピッタリ」の仕事になります

持っていても使わないモノはどんどん「捨てる」。モノに限らず、人間関係でも一緒です

キャリアの3歩目を思いきり遠くに踏み出すには、自分の荷物は少ないほどよい

ある調査によれば、ビジネスパーソンの出世意欲が変化し、出世したいと思わない人の割合が、出世をめざす人の割合を上回る年齢は42.5歳

バスケットボールでいう「ピボット」のように、「こっちの方向かな?」「いや、こっちかもしれない」と、試しに片足を踏み出してみる

「運動エネルギー型の履歴書」を書いてみよう

あえて「不利な勝負」に打って出よ

お金だけを見ていると、それとひきかえに自分のパワーを奪われていることに気がつきません。もしかしたら、給料の額面以上に自分の大事な何かを削っているかもしれないのに、です

自分の人生上の決断というのは、他人に相談するべき問題ではない

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人が支持されるのは、何かを持っているから(ストック)ではなく、ほとばしる情熱とそれを裏付ける運動量(フロー)があるから。

小手先の自分ブランドではなく、思いっ切り高い目標を掲げ、それに向かって進んでみる。

そんなところから、本物のブランドができるのだと思います。

ぜひチェックしてみてください。

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『45歳の教科書』藤原和博・著 PHP研究所

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◆目次◆

序 章 僕自身は、どれほど「中途半端な存在」だったか
第1章 40代で「キャリアの大三角形」を描こう
第2章 信用(クレジット)とは何か?
第3章 40代の「よくある悩み」に答えます!
第4章 45歳からの「くらしと家族」
第5章 40代で一歩を踏み出せば、ここまでできる!
特別コラム 大仏よ、立ち上がれ! 

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