【<国内では絶対無理>の資産運用法とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062884674
本日ご紹介する一冊は、清武英利著『プライベートバンカー』のモデルであり、プライベートバンカーとして富裕層の資産運用・管理に携わる著者が、<国内では絶対無理>な資産運用法を紹介した一冊。
※参考:『プライベートバンカー』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062201992/
著者は、野村證券、三井住友銀行、ソシエテ・ジェネラル信託銀行を経て、シンガポールに渡り、バンク・オブ・シンガポール、UBIキャピタル・シンガポールにて日本・アジアの富裕層・超富裕層に対するプライベートバンク業務に従事した人物。
本書では、著者が富裕層に教えている、海外生命保険を使った資産運用スキーム、そして米国ハイイールド債のファンドの活用法を書いています。
なるほど、リスクはゼロではありませんが、株式市場の見通しに懐疑的な向きには、面白い提案だと思います。
また、富裕層のポートフォリオについても匿名でいくつか紹介されており、こちらも興味深い。
さっそく、ポイントをチェックしてみましょう。
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海外のプライベートバンクは、ファンドや債券、保険などの金融商品に対して、日本の金融機関とは比べ物にならないほど高い担保価値を認めている
◆オフショア生命保険を利用した資産運用法の手順(簡易版)
(0)オフショア法人を設立する
(1)海外の生命保険に加入する
(2)自己資金を元にプライベートバンクから融資を引き出し、レ
バレッジを効かせて保険料を支払う
(3)海外のファンドを運用し、こちらにもレバレッジをかける
(4)融資の支払利息を運用利息で支払う形で相殺する
(5)巨額の死亡保険金(代理人)または、巨額の解約返戻金(本人)を受け取る
プライベートバンクを通じて、日本の規制がかからない海外の生命保険に加入すれば、そこには全く別の世界が広がっている。加入者は自分が亡くなった時点で最大1億ドル、つまり日本円にして115億円もの保険金を家族に残すことができる
50歳の非喫煙者である男性が日本の大手保険会社の生命保険に加入した場合、この人が死亡時に6億円の死亡保険金を残すためには、総額で5億5948万円もの保険料を払い込む必要がある(中略)ところがこの人が海外の生命保険に加入した場合は、207万6102USドル(日本円にして約2億3875万円(中略))を払い込めば同じく6億円(522万USドル)の死亡保障を得ることができてしまう
運用に際して私がよく顧客に推奨するのは、米国のハイイールド債(高利回り債)のファンド(単独のハイイールド債ではなく、それをいくつもパッケージ化した投資信託)を複数銘柄購入すること
プライベートバンクは顧客が購入した100万ドルのハイイールド債ファンドに担保価値を認め、これを担保にすることでさらに150万ドルの融資をする。これによって顧客は、さらに150万ドル分のハイイールド債ファンドを購入し、合計で250万ドル分保有できる
筆者の資産配分比率はUSドル58.7%、スイスフラン32%、ユーロ4.5%、豪ドル2.8%、日本円が2%といった具合である
一般的な経済学の理論では、金利が上昇すれば株価は下落する
資産1億~5億円以下の段階まで来れば、香港、シンガポール、スイス、モナコなどにあるプライベートバンクの助けを借りることができる
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以前、とある金持ちが、「お金がないと不自由だ。お金があるともっと不自由だ」と言っていましたが、本書はまさにそんな不自由なお金持ちのための一冊。
庶民としては、富裕層はこんなことをしているのか、と裏側をのぞく意味で、面白い内容です。
ぜひチェックしてみてください。
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『集中力のひみつ』伊藤丈恭・著 芸術新聞社
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◆目次◆
第1章 プライベートバンカーとは何か
第2章 私がプライベートバンカーになるまで
第3章 プライベートバンカーの資産運用法
富裕層は海外でこうやって増やしている
第4章 お金持ちってこんな人
第5章 動乱の時代を生き抜く資産運用
おわりに テンプルトンの言葉
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