【これは必読】
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本日ご紹介する一冊は、中小企業の事業再生・事業承継を専門とする著者が、サラリーマンに「個人M&A」を勧める一冊。
個人M&Aというのは、要するに事業承継が困難になった中小企業を、サラリーマンが買ってしまえというお話。
「そんな会社、ダメな会社じゃないの?」と思うかもしれませんが、いやいや、あるんです。買うだけで美味しい会社が。
本書でも述べられていますが、確実に需要があって売上が立っている会社を上手に買えば、たとえ利益が小さくても1千万円程度の給料と、経費が使える権利がついてくる。
ものによっては、本書のタイトル通り、本当に数百万円から会社が買えてしまうのです。
一発勝負の「ゼロイチ起業」とは違う、新しいキャリアの拓き方を提案した一冊として、じつに興味深い内容です。
ベンチャーキャピタルで1000社以上の投資検討をしてきたという著者が書いているだけあって、起業のリアルが詳細に書かれており、それに比べて老舗の優良中小企業を買うことがいかに有利な投資か、丁寧に書かれています。
サラリーマンが資本家になるための本、というとすぐに「不動産投資」が出てくるのですが、2020年のオリンピックまでは控えておく方が得策。
それに比べ、バーゲンセール状態の優良中小企業を買うのは、じつに興味深い投資だと思います。
さっそく、ポイントを見て行きましょう。
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オーナー社長であれば、役員報酬(労働の対価)に加えて、保有株式の配当(資産が生み出す収入)と、その株自体の資産価値が自分に帰属し、巨額の資産形成が可能になります
純資産5億円以上を有する「超富裕層」は7万3000世帯しかなく、全世帯のわずか0.14%(中略)上手に会社を買い、5年から10年経営すれば、あなたも富裕層はもちろんのこと、さらにその上、超富裕層に到達できる可能性が大きく開けます
あの孫正義さんでさえ、ゼロイチで成功するのは難しいと考えているし、ゼロイチで絶対に成功する企業を見抜くこともできない
飲食店経営に手を出したら「地獄」が待っている
スタートアップに手を出すな
「ゼロイチ起業」より、過酷な10年を生き残った23%の企業の“オーナー社長”になってしまいませんか
中小企業は最新モデルを知らない
中小企業は経営上無駄が多く、非効率であるため、業務改善によって利益率を上げやすいことが管理職であったあなたにはプラスに働く
事業そのものは良いが、経営のやり方を間違えているために利益が出ていないような会社を比較的安価で買収する。そして、大企業では当たり前と思われることを実行し、経営のテコ入れをして黒字化させ、次のオーナーを見つけ、売却する。そのとき会社の価値は、5倍にも10倍にも跳ね上がっている可能性があります
中小企業の半数以上が、“なんらかの理由”で黒字廃業している
380万社の約7割が後継者不足
純資産がゼロで、売上高1億円、営業利益が100万円の企業ならば、300万~500万円で会社が買えます。これなら車を買うくらいの金額ですね。このくらいの規模の会社だと、社長一人が多くをこなさないといけないサイズ感ですが、それでも役員報酬を1000万円もらえて、ある程度自由に使える経費が500万円あるとしたらどうでしょう。この会社を「安い」と思いますか、「高い」と思いますか
ある程度の期間、買収候補先企業で役員として働く
「取引先を買う」という奥の手
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本が興味深いのはもちろんですが、この際、つべこべ言わずに企業もさっさと買ってしまえ! と言いたくなるほど、ワクワクする内容ですね。
候補企業の経営のチェックポイントが書かれた部分も勉強になります。
人間関係は多少大変だと思いますが、確かに、大企業できちんとマネジメント業務をやっていた中間管理職にとって、非効率な中小企業を経営するのは「チョロい」のかもしれません。
ぜひ本書を読んで、情報ソースにアクセスし、チャンスを掴んでください。
日本の技を残すという意味でも、意味のある本だと思います。
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『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』
三戸政和・著 講談社
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◆目次◆
序 章 「人生100年時代」は資本家になりなさい
第1章 だから、起業はやめておきなさい
第2章 飲食店経営に手を出したら「地獄」が待っている
第3章 中小企業を個人買収せよ
第4章 100万の中小企業が後継社長を探している!
第5章 「大廃業時代」はサラリーマンの大チャンス
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