【「数字を読む力」を身に付ける】
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先日、経営コンサルタントを名乗る人が面会コンサルティングにやってきて、いくつか実績をアピールしてくれました。
「売上を2倍にしました」
と言われたので、すかさず「いくらがいくらになったんですか?」と応酬。すると、4000万円の売上高が8000万円になっただけでした。
おまけに、その会社は伸びている会社なので、前年より2倍になったからといって、その方が成績優秀とは限らない。
なぜから、会社が2倍以上のスピードで伸びていれば、彼の業績は2倍であっても、実質他者に遅れを取っているかもしれないからです。
それが商談であれ面接であれ、ビジネスパーソンである以上、会話のなかから、怪しい点には気づきたいもの。
そのための手掛かりとなるのが、「数字」です。
本日ご紹介する一冊は、入社一年目のビジネスパーソンが数字に強くなるためのヒントを述べたもので、もちろん新人でなくても数字を学びたい人に、おすすめの内容です。
さっそく、中身のポイントを見て行きましょう。
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数量が変わると、行動も変わる。ゆえに数量を間違うと、行動も間違う
実はビジネスパーソンが仕事で使う数字は、たった2種類しかありません。1つは「実数」と呼ばれるもの。もう1つは2つの実数を比較することでつくられる「割合(%)」と呼ばれるもの
◆「前年比」と「前年増加率」
「前年増加率110%」とは、前年度300万円だったものが今年度630万円になったことを指します
割合(%)という数字を使って「よい・悪い」「すごい・すごくない」といった“質”を読み解くときには、必ず「もとの数字」が何かを把握することが重要です
相手のモノサシに合った数字に変換する
「数字でないもの」を「数字」に変換する
会話に数字を入れることを意識する
「前提」を確認してはじめて仕事のスタートラインに立てる
「ざっくり金額換算してみた結果、この仕事がもっとも価値が高く、最優先で進めるべきと思うのですがいかがでしょうか」ぜひこのような言い回しとともに使ってみてください
「情報→数字→情報」の順で報告する
例)
「目標通り推移しています。目標値600万円に対し実績650万円です。新製品の反応がいいようです」
自分の意見とその根拠は「平均値」と「率」でつくる
求めていない「数字」はノイズになる
情報を伝えるときには、「1行に2つの数字を入れて伝える」ことを推奨しています。名付けて「1&2ルール」です。たとえば、「売上高500万円です」だけだと、この数字がよいのか悪いのかがわかりません。しかし、「売上高500万円。対予算80%」であれば、この数字を評価できます
数字を見る→大小を把握する→「傾向」と「異物」を探す→情報に変える
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後半はグラフの使い方やプレゼンテーションの話になってしまいますが、前半部分は、ぜひ若手社員に読ませたいコンテンツです。
数字を活用したコミュニケーションができれば、上司や取引先に一目置かれるのは間違いなし。
ぜひ、読んでみてください。
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『入社1年目からの数字の使い方』深沢真太郎・著 日本実業出版社
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◆目次◆
序 章 入社1年目のあなたにまずお願いしたいこと
第1章 社会人が毎日の仕事で期待されている数字の基本
第2章 「ちゃんと考えている」と自信を持てる論理的に考える方法
第3章 一目置かれるようになる数字を使った報告の仕方・意見の言い方
第4章 データを活かせるようになる数字を楽しく読むための7つの基本
第5章 実は先輩も知らない! 数字とグラフを使った資料づくりのコツ
第6章 「伝わらない」がゼロになる!
数字を使ったプレゼンテーションの技術
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