【人生で勝ち続けるために】
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本日ご紹介する一冊は、戦略の基本書であり、ビル・ゲイツ氏、孫正義氏、落合陽一氏などにも愛読されているという、『孫子』を、中国古典に精通する守屋洋氏が紹介した一冊。
もともと、2000年8月に刊行されていた『人、一日に百戦す』(プレジデント社)に、大幅加筆修正したもののようです。
落合陽一氏が推薦しており、こんなコメントを寄せています。
<テクノロジーの進化に振り回されず生きる超AI時代の基本書>
なるほど、そんな読み方もできますか…。
本書は、『孫子』からキーワード(名言)を取り上げ、事例を引きながら、著者の解説をつけたもので、漢文調の文章が苦手な人でも、抵抗なく読めるのが特長です。
確かに、改めて読むと、勝負事でやってはいけないこと、すべきことが明確に書かれていて、身が引き締まります。
経営をしていると、つい強気になったり虚勢を張ったり、無理なことをしてしまいがちですが、『孫子』はそうした行為を強く戒めています。
◆『孫子』の兵法の大原則
一、戦わずして勝つ。
一、勝算なきは戦わず。
松下幸之助の『道をひらく』が、素直になるための基本書だとすれば、『孫子』は、慎重になるための基本書と言っていいかもしれません。
※参考:『道をひらく』
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さっそく、ポイントを見て行きましょう。
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勝てない相手は選ぶな
百戦百勝するのは、ある意味で簡単なことだ。相手を選べばいいのである
自分の勝てない相手を知る──これこそ「彼を知る」の意味にほかならない
敵を攻め破り、敵城を奪取しても、戦争目的を達成できなければ、結果は失敗である
戦上手は、無理なく自然に勝つ。だから、勝ってもその知謀は人目につかず、その勇敢さは人から称賛されることはない
万全の態勢を固めて敵の不備につけこむ者は勝つ
敵が大軍であったら、分断して連絡を断ち、そこに攻撃をかける。
これなら彼我の兵力比を逆転させることができる
「恒勝に五あり。主を得て制を専らにすれば勝つ。道を知れば勝つ。衆を得れば勝つ。左右和すれば勝つ。敵を量り険を計れば勝つ」
(孫ぴん兵法)
最高の戦い方は、事前に敵の意図を見破ってこれを封じ込めることである。これに次ぐのは、敵の同盟関係を分断して孤立させること。第三は戦火を交えること。そして最低の策は、城攻めに訴えることである
戦争のやり方は、せんじつめれば、「正」と「奇」の組み合わせにすぎない
勝算がなければ撤退せよ
利に合するのは簡単だが、利に合しないときの対応こそ、成功と失敗を分ける鍵
勝算もなくやみくもに戦う軍は必ず敗れる
長期戦は避けよ
わざと遠回りをして敵を安心させ、敵よりも早く目的地に達し、不利を有利に変える
補給なくして勝利はない
敵を追いつめてはならない
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協力し合うことや、シェアすることの重要性が強調される今日ではありますが、人間の社会から競争がなくなることは考えにくい。
であれば、やはり処世術として、戦略は学んでおくべき。
古典として名高い『孫子』をストレスなく勉強できる、入門者向けの一冊です。
ぜひチェックしてみてください。
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『世界最高の人生戦略書 孫子』守屋洋・著 SBクリエイティブ
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◆目次◆
第一章 戦わずして勝つ
第二章 戦況を見極める
第三章 知略で優位に立つ
第四章 逆転を狙う
第五章 将たる者の心得
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