【集中!するには?】
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「仕事では集中力が大事」とわかっていても、プレッシャーからついついマルチタスクをしたり、SNSをチェックしたり、簡単には行動を改められないもの。
本日ご紹介する一冊は、そんな行動を改め、集中力を高めるための秘訣を、ハーバード大学医学部精神医学准教授のポール・ハマーネス氏と、コーチ養成学校ウェルコーチズ創設者兼CEOのマーガレット・ムーア氏(通称メグ・コーチ)が教えてくれる一冊。(ジョン・ハンク氏は執筆を担当したジャーナリスト)
第1章では、ハマーネス医師が体験した臨床例を挙げながら、「思考を整理する法則」とその背後にある科学的理論を説明。第2章では、メグ・コーチが変化するための準備方法を教えてくれます。
そして第3章以降では、「思考を整理する6つの法則」を一つずつ説明し、読者が集中力を高めるためのヒントを提供しています。
1.動揺を抑える
2.集中力を持続する
3.ブレーキをかける
4.情報を再現する
5.スイッチを切り替える
6.スキルを総動員する
さっそく、いくつかポイントを見て行きましょう。
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必要なときに、集中して手際よくスムーズに仕事を片付ける──これが思考が整理された人の特徴である
よくお目にかかるのは、「自分はもっとできるのに」「このままじゃいけないんです」といった悩みである。人によって訴えの内容は多少違うが、口にする症状は同じだ。私のオフィスで専門に治療を扱っている症状である。注意欠陥多動性障害(ADHD)といえば、誰もが聞いたことがあるのではないだろうか
ほぼ誰もが、人生のどこかの時点でADHDに似た症状を体験するといってよい。ADHDの症状には、忘れっぽい、衝動的、ものをなくす、不注意なミスをする、すぐ気が散る、集中できないなどがある
効率的でデキる人は、情報やアイデアを蓄えて操作する能力がある
◆ジルを変えた2つのルール
1.鍵を決まった場所に置く
2.注意をそぐ要因を取り去ることで、後でその鍵を見つけられるようになる
あなたにとっての各分野の重要度と、その分野に対する自信を10段階で評価してみよう。スコアが高い分野、できれば両項目で6点以上を獲得した分野から着手するといいだろう
不安や悲しみ、怒りなど感情的な反応をしているとき、私たちはきちんとものを考えられていない
感情の動揺を防ぐ食べ物を口にするのも、短期間で効果が出る方法だ。タンパク質と水分を十分とり、小鉢一杯ぶんのベリーを食べ、コーヒー、砂糖、加工食品や揚げ物を減らせば、血糖値が安定して感情抑制に効果的な栄養分を脳に供給できるだろう
集中力を高めたければ、目的志向形の注意力を出来る限り高める必要がある
人間は強みを生かせる活動には興味を持って没頭できるが、苦手なことをするとエネルギーを奪われ集中力を保ちにくくなる
注意を向けているときの記憶は鮮明に残る
パシンスキー医師によると、「情報を再現する」という法則を実行する際は、睡眠がとりわけ大切になる
デキる人間になるには、注意の対象をあるモノや場面、行動から別のモノや場面、行動へと効率的かつ効果的に切り替えられねばならない
何より大切なのは、内面にやる気をかき立てる──思考を整理したいと思わせる何かを見つける──ことだ
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よく書けていると思いますが、既にこのテーマの類書が出ていることと、やや翻訳にぎこちない点があるというのがマイナス。
そして、具体的ノウハウを期待した方には残念なことに、一般論に終始していて役に立ちません。
とはいえ、目的の大切さが確認できたことや、複数のことを同時にやるマルチタスクではなく、集中する作業を切り替えていくことが大切だということがわかったことは収穫でした。
今後のノート、メモの取り方のヒントになりそうです。
興味ある方は、ぜひチェックしてみてください。
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『ハーバードメディカルスクール式 人生を変える集中力』
ポール・ハマーネス、マーガレット・ムーア、ジョン・ハンク・著
森田由美・訳 文響社
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◆目次◆
Introduction あなたの脳の実力を100%引き出すトレーニング
第1章 思考を整理する法則──ハマーネス医師
第2章 変化を起こせるのは自分しかいない──メグ・コーチ
第3章 思考を整理する6つの法則(1)──動揺を抑える
第4章 思考を整理する6つの法則(2)──集中力を持続する
第5章 思考を整理する6つの法則(3)──ブレーキをかける
第6章 思考を整理する6つの法則(4)──情報を再現する
第7章 思考を整理する6つの法則(5)──スイッチを切り替える
第8章 思考を整理する6つの法則(6)──スキルを総動員する
第9章 2人からの最後のメッセージ──情報洪水の世界を生き抜く
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